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テラス、ソニーに28―32 多彩な攻撃、格上に善戦<JHL>【25日の試合】


テラス、ソニーに28―32 多彩な攻撃、格上に善戦<JHL>【25日の試合】 ザ・テラスホテルズ―ソニーセミコンダクタ 後半、攻め込んでゴールを狙うザ・テラスホテルズの喜納歩菜(左)=25日、名護市の21世紀の森体育館(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは25日、名護市の21世紀の森体育館でソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと今季第12戦を行い、28―32で敗れた。通算成績は2勝9敗1分けで勝ち点5。順位は9位のまま。

 前半は朴宣映(パク・ソンヨン)がミドルシュートを決めるなど中盤まで互角に戦った。だがパスミスなどから速攻で得点を決められ、じりじりと点差を広げられた。後半11分のタイムアウト後から流れを引き寄せ、連続得点でリーグ2位に肉薄したが、逆転はできなかった。次戦は3月3日午後1時から、岐阜県のOKBぎふ清流アリーナで飛騨高山ブラックブルズ岐阜と対戦する。

 15―24の後半11分。東長濱秀作監督がタイムアウトを取り「中央でパスを出さず強く攻め切ろう」と発破をかけた。「前半は足が止まっていた」という喜納歩菜が2連続で速攻を呼び込むなど得点につなげ、チームは流れに乗った。6連続得点で追い上げ、後半22分には相手が退場者を出して2点差に迫った。

 しかし、直後の守備でテラス側がファウルで退場者を出し、7メートルスローを金城ありさに決められた。「勝ちたい気持ちが裏目に出る。未熟な部分がまだ多い」と東長濱監督。最後まで点差は縮まらなかった。

 4人の日本代表がいるリーグ2位のソニーに善戦し、東長濱監督は「以前なら大差をつけられていたが、できることが増えてきた」と手応えを語る。1月に喜納らが加入したこともあり、新たな組み合わせを試すなど攻撃に多彩さが生まれている。

 得点源の朴宣映(パク・ソンヨン)もチームに順応し、プレーに磨きが増してきた。朴は「次は絶対勝ちます」と力を込める。東長濱監督は「惜しかったじゃダメだ。1点差でも勝ちにいく」と貪欲に勝利を狙う。

 (古川峻)


ソニーセミコンダクタ(21)
 32―28(19―13,13―15)
ザ・テラスホテルズ(5)

体力的にタフ

 東長濱秀作監督(ザ・テラスホテルズ)の話 アウェーから中1日で調整し、強豪相手に体力的にタフ(厳しい状態)だった。守備で粘り速攻で得点を狙ったが、ソニーは戻りが早く思い通りにいかなかった。リーグ中断期間までの残り2試合をものにしたい。