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荒川、県勢トップ9位 地元に成長した姿 昨年31位上回る好成績 ダイキン女子ゴルフ最終日


荒川、県勢トップ9位 地元に成長した姿 昨年31位上回る好成績 ダイキン女子ゴルフ最終日 18番、バンカーショットを放つ荒川怜郁=3日、南城市の琉球GC(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 女子ツアー今季開幕戦のダイキン・オーキッド・レディス最終日は3日、琉球ゴルフ倶楽部(6595ヤード、パー72)で行われ、前日首位に立った21歳の岩井千怜が、ボギーなしの5バーディーで67と伸ばし、通算18アンダーの270で逃げ切った。通算5勝目で賞金2160万円を獲得した。2打差の2位は西郷真央、さらに5打差の3位は菊地絵理香だった。荒川怜郁は4バーディー、1ボギーでスコアを伸ばし、通算5アンダーで9位だった。2年連続年間女王の山下美夢有は通算2アンダーの19位。吉﨑マーナがイーブンパーの34位でベストアマチュア賞に輝いた。約6年ぶりに復帰した元賞金女王の森田理香子は1オーバーで36位となった。比嘉真美子が通算2オーバーで40位、仲宗根澄香が通算8オーバーで53位だった。(出場54選手=アマ1、曇り、気温15.9度、北北東の風4.6メートル、観衆6133人)


 プロ2年目の荒川怜郁が成長した姿を地元に届けた。昨年は3位で決勝に折り返したが、プレッシャーや持久力のなさから最終日を31位で終えて号泣した。今年は「ずっと一定の気持ちで回れた。トータルでアンダーにできて成長できた」。ギャラリーの声援に笑顔で応えていた。

 スタートからショットに手応えがあった。「最終日だし、思い切っていってみた」。3日目までより飛距離が出るクラブを選び、積極的に攻めた。4番でバーディー、5番をチップインパーとすると流れをつかみ、その後はノーボギー、3バーディーだった。

 昨年はピンを狙って打っていたが「無謀には攻めない」と、今年はカップに入れやすい位置を考えて打った。3日目を1オーバーにして悔しさを味わったことから、昨夜もオフから続ける走り込みを実践。3キロほどマシンで走り「動きの切れが戻った」。

 ベストアマチュア賞になった22年の10位より順位を上げ「過去の自分を上回ることができた」と納得する。中部学院大を3月に卒業する見込みだ。今季は「目の前に与えられる試合を上位で終われるようにしたい」。これまでの自分を超えていく。

 (古川峻)