プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は6日、沖縄アリーナで京都ハンナリーズと対戦し、106―80で勝利し、連勝を7に伸ばした。通算成績は30勝12敗で西地区首位を保っている。前半は京都に連続得点された時間帯もあったが、キングスの守備の強度が上がり、京都の得点を抑え始めた。第1クオーターにはジャック・クーリーが3点弾のブザービターを決めた。3点弾はヴィック・ロー3本、田代直希2本などチームで計10本決まり、58―42で折り返す。後半に入ると岸本隆一の3連続3点弾が決まるなど攻撃の手を緩めなかった。最後はけが明けの渡邉飛勇も得点し、ロスター全員得点で大勝した。キングスの次戦は、16日午後3時に埼玉県のさいたまスーパーアリーナで行われる天皇杯決勝で千葉ジェッツと対戦する。レギュラーシーズンは20日午後7時35分、沖縄アリーナで大阪エヴェッサと対戦する。
キングスはロスター12人全員が得点し、今季2度目の100点ゲームで勝利。今季最長の7連勝となった。
1月の試合で苦戦した京都に出だしでパス回しから守備を崩されて、連続得点を許してしまった。桶谷大HCがすぐにタイムアウトを取り修正すると、京都の得点が止まり始めた。
攻撃ではボールが回り、フリーの状況を作ってシュートが決まった。特に3点弾はヴィック・ローの5本を筆頭に10人の選手が決めた。成功率54・1%と高確率で、チームで計20本とBリーグでキングスとして最多の本数だった。インサイドからも効率よく得点し、けがが治りきっていない渡邉飛勇も最後に得点するなど全員が攻撃に絡んだ。
守備では強力なインサイド陣だけでなく、ガード陣も光った。成長著しい荒川颯、けがから戻ってきた小野寺祥太、田代直希が京都の攻撃を止め続けた。特に田代は相手ハンドラー、外国籍選手にも強く当たり、オフェンスファウルを誘うなどし、けが明け最長の15分7秒、8得点を挙げた。
2月以降は1敗しかしていない。好調の理由を主将の田代は「おのおのが役割を理解してきている」と見ている。16日には天皇杯も控えている。
田代は「沖縄にとってもすごくほしいタイトルで、そのチャンスが来ている。今いるメンバーで取りたいという思いは強い」と冷静な口調の中にも熱い思いを込めた。
(屋嘉部長将)
(沖縄アリーナ、7332人)
キングス 30勝12敗
106―80(28―22,30―20,29―19,19―19)
京 都 13勝29敗
天皇杯へいい状態で
桶谷大HC(キングス)の話 出だしで守備がかなりソフトだった。それ以外は自分たちがやりたいバスケットができた。攻撃はかなりよくなっているので、守備の遂行力が上がってくると止められないチームになってくる。天皇杯までけがせず、一番いい状態で挑みたい。
非常にタフな試合
ロイ・ラナHC(京都)の話 自分たちにとっては非常にタフな試合だった。1クオーター(Q)はすごくいい形でスタートしたが、その後巻き返されて、止めることができなかった。3点弾のところで高確率に打たれ、いい形でプレーされてしまった。