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ソーマプライア、決勝Rへ 粘って追い付き1位通過 ビーチサッカー地域女子CC


ソーマプライア、決勝Rへ 粘って追い付き1位通過 ビーチサッカー地域女子CC ミューズ大阪ビオラーソーマプライア沖縄L 第3ピリオド 同点ゴールを決めて仲間と喜ぶソーマプライアの阿部真美(左から2人目)=9日、西原きらきらビーチ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 ビーチサッカーの第6回地域女子チャンピオンズカップが9日、西原きらきらビーチで開幕した。ソーマプライア沖縄Lが1次ラウンドグループBのリーグ戦で1勝2分けで勝ち点5、総得点数によって1位通過となり、県勢で唯一決勝ラウンド進出を果たした。グループAのFC琉球BSモアナ、グループDのカレッタはそれぞれ1勝2敗の勝ち点3で3位となり、1次ラウンドで敗退した。決勝ラウンドは10日、同会場で行われる。


 背中を追う展開にも、粘り強く戦った。1次ラウンドのリーグ最終戦で同点に追いつき、ソーマプライア沖縄Lが1位通過で県勢唯一の決勝ラウンド進出を決めた。

 開始数秒で早々に先制パンチを浴びて失点したが、第1ピリオド終了間際、相手ゴール前の花城美紀へとパスが通った。振り向いて強烈なシュートを放ち、「イメージ通りだ」とポストプレーから同点弾を押し込んだ。しかし第2ピリオドで再び失点。GKの高越成海主将は攻撃の起点としてパスを供給し、好セーブもみせた。しかしチームはなかなか好機に恵まれなかった。

 最終の第3ピリオド開始直後、阿部真美が右サイドから果敢に蹴り込むもネットを揺らせない。苦しい展開となったが、終了間際に阿部がフリーキックで再び好機を得た。予選1位を懸けた戦いでのキックに「どきどきした」。右からのシュートはコースがそれてはじかれたが、駆けて自ら押し込み得点。引き分けで予選リーグ最終戦を終え、総得点数で1位となった。

 河原塚毅監督は「2、3試合目と追いつけたことは、チームの自信と財産になった」と振り返る。本来フィールドプレーヤーの高越主将だが、メンバーの欠場でGKとして初出場した。攻守でチームに貢献し「一歩ずつ自分ができることをやって、昨年の3位以上を目指す」と9日の決勝ラウンドへと意気込んだ。

 (名波一樹)


カレッタ、最終戦は大勝 強豪に苦戦し決勝R進出逃す

 決勝ラウンド進出は逃したものの、カレッタは1次ラウンドのリーグ最終戦を6―1の大量得点で勝利して締めた。

カレッタ―マリシータ長野 第3ピリオド ドリブルで攻めるカレッタの高良亮子
カレッタ―マリシータ長野 第3ピリオド ドリブルで攻めるカレッタの高良亮子

 ビーチサッカーの出場経験の浅いメンバーもおり、強豪を相手に苦しい戦いを強いられた。1、2試合目を落としたが、「最後は1勝しよう」との安谷屋さやか主将の声の下に最終戦を戦った。試合を重ねて選手らは勢いづき、得点を重ねた。安谷屋は相手のパスをカットして左サイドから得点。高良亮子、山城見友希はそれぞれ2得点を挙げるなど躍動した。

 高良は「楽しもうという強い気持ちで勝てた。ビーチサッカーをもっと盛り上げていきたい」と振り返った。

 (名波一樹)


「戦い方が形に」収穫 FC琉球モアナ、1次R敗退

 FC琉球BSモアナは最終戦で「らしさが出せた(細谷ベル美鈴主将)」と理想のプレーで戦った。1次ラウンド敗退となったが、最後は4―0の無失点で勝利をつかんだ。

FC琉球BSモアナープラシア山口 第3ピリオド 前線へパスを出すFC琉球BSモアナの柳原優子
FC琉球BSモアナープラシア山口 第3ピリオド 前線へパスを出すFC琉球BSモアナの柳原優子

 得意とするサイドから攻め込むプレーで主導権を握った。細谷主将はサイドからパスをダイレクトで蹴り込んで得点。防御でも活躍した仲地比奈子が4点目を蹴り込み、勝利を飾った。

 細谷主将は「勝ちにいくのは当たり前だが、今日一番楽しめた試合だった」と振り返る。「新しいメンバーも入って、自分たちの戦い方も形になった」と収穫もあった様子だ。

 (名波一樹)