昨年10月、石垣島に赴任した島袋和也さん。小学生の頃から釣りを始め、5~6年前から本格的にフカセ釣りを始めた。5日もフカセ釣りのポイント開拓のため浜崎海岸で午前7時過ぎから竿(さお)を出した。タックルは竿がBB-XスペシャルSZ2号、リールがBB-Xハイパーフォース3000番、道糸3号、ハリス5号、針がグレ針9号。
午後5時過ぎに手元のラインが引ったくられ、合わせると、すごい勢いで沖に30メートルほど走られた。引きの強さとスピードから、ガーラ等の回遊魚かと思いながらファイト。沖に向かって走った魚は、今度は左に向かって走り出した。懸命のやり取りをすること10分。見たことのない大きさのトカジャーが姿を現した。
釣り上げたのは全長69.5センチ・4.4キロのトカジャー。全長は沖縄県記録とタイ記録だが、重量は上回り県記録更新となる記念すべき1匹となった。
以前に宮古の釣り仲間から60センチを超すトカジャーは沖に向かって走ることが多いと聞いていた。今回は手前のケーソン側ではなく、沖に向かって走ったので釣り上げることができたと分析。「人生で1匹は県記録の魚を釣りたかった。夢が一つかなった。今後もいろいろな魚種で県記録を狙いたい」と語った。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)