サッカーのKYFA第37回九州中学U―14大会最終日が26日、県総合運動公園蹴球場で行われ、沖縄代表の本部は3位決定戦でルーテル学院(熊本)に0―4で敗れ、4位だった。予選ブロックは3試合目で牛津(佐賀)に1―0で勝利し、2勝1敗でブロック2位となっていた。
縦への展開封じられ 3位決定戦で悔しい零敗
1勝1敗で予選リーグ突破が懸かる第3試合。本部はボランチ松川颯空主将を中心に小気味よいパスでつなぐなど縦へと展開し、立ち上がりから牛津(佐賀)のゴールを脅かした。前半7分、味方のシュートを相手GKがはじき、こぼれ球をFW島袋陽向が押し込んだ。「雨が降っていたので来ると思っていた」と決勝点を喜んだ。
だが2勝1敗で進んだルーテル学院(熊本)との3位決定戦は、本部らしい縦につなぐサッカーができなかった。サイドに展開する相手の組織的なプレーに防戦一方になり、前半で3失点した。
ハーフタイムに大兼久太三監督が「落ち込んでいても誰も助けてくれない。出し切ろう」とハッパをかけるとチームは変わった。プレスが素早くなり、パスカットすると前へ走り、見せ場を作った。松川主将は「(4月で異動する)監督を最後に勝たせたかった」と意地を見せた。
大兼久監督によると、これまで本部が九州4強入りしたことはない。「最後まで諦めず戦い切った」と選手をたたえた。松川主将は「九州でここまでやれる自信がついた」。中体連2連覇、九州優勝へ向け、さらなる練習に励む。
(古川峻)
▽第3節 神村学園3―0ルーテル学院、大分2―0長崎南山、本部1―0牛津、日章学園4―0東福岡自彊館
▽3位決定戦
ルーテル学院 4―0(3―0,1―0) 本部
▽決勝
日章学園 1―1(PK4―2) 神村学園