サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは31日、三重県のLA・PITA東員スタジアムでヴィアティン三重と戦い、3―3で引き分けた。2勝2分けで勝ち点は8で、順位は2位となっている。
立ち上がり約40秒で中央地点からのロングシュートを決められ、前半10分にはフリーキックのこぼれ球を押し込まれた。
だが、沖縄SVは前半23分に1点目を奪って流れをつかむと、後半13分に同点弾を決めた。再び3点目を許すも、後半40分に同点に追いついた。終盤は緊迫した試合が続いたが、最後まで追加点は得られなかった。
次戦は4月7日午後1時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでラインメール青森と戦う。
ヴィアティン三重(7)
3―3(2―1,1―2)
沖縄SV(8)
悔やまれる前半序盤2失点
後半40分、守備裏に抜けた沖縄SVのFW儀保幸英が浮き球のスルーパスを走りながら受け、トラップした。空中の球をそのままボレーシュートし、同点となる3点目を決める。チームで攻め続けた末のゴールだった。儀保は昨年7月のけがからの復活を印象づけ、今季初得点を挙げた。
何枚もの攻撃陣が細かくパスをつなぎ、相手守備のずれをつくってくさびのパスを打ち込んだ。ボールを支配してサイド展開したり、ロングパスを通したりと試合を優位に進めた。
それだけに軽い失点が悔やまれた。開始約40秒でピッチ中央からロングシュートを決められ、前半10分にはフリーキックのこぼれ球を押し込まれた。相手の狙い通り、3点目はカウンターで一瞬の隙を突かれ失点をした。
小野木玲監督は「勝ち負け以上に自分たちの価値を考えてほしい。簡単に倒れるな。倒れてもすぐに立て。常に100%、101%出さないと駄目だ」と厳しい言葉を投げかけた。
試合終盤は球際で激しく競って気迫がぶつかり合ったが、ゴールを割ることができなかった。ホーム戦に向けて小野木監督は「絶対勝たないと駄目だ」とげきを飛ばした。
(古川峻)