有料

自動車レース スーパーGT 平良、開幕戦で初優勝 タイヤ交換せず「完璧な展開」


自動車レース スーパーGT 平良、開幕戦で初優勝 タイヤ交換せず「完璧な展開」 スーパーGT開幕戦のGT300クラスで優勝した平良響(右)と堤優威(本人提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 自動車レースのスーパーGT開幕戦が13、14の両日、岡山県の岡山国際サーキットで行われ、GT300クラスで沖縄市出身・平良響(コザ高出)と堤優威の2人チームがマシン「muta Racing GR86 GT」で臨み、優勝した。平良はスーパーGTで初優勝を飾った。13日の予選は2位通過していた。第2戦は5月3、4の両日、静岡県の富士スピードウェイで行う。

スーパーGT開幕戦GT300クラスで平良響が乗った「Muta Racing GR86 GT」=14日、岡山県(本人提供)

 スーパーGT開幕戦のGT300クラスで、平良響が初めて頂点に上り詰めた。チームメートの堤優威がヘッドライトを点滅させながら1位でゴールすると、平良は一緒に戦った仲間とガッツポーズで握手し、喜びを分かち合った。昨年はシリーズのうち3戦で2位に入り、年間で準優勝だった。「勝てそうで勝てないレースが続いていた。ほっとした」と歓喜した。

 「今年こそは」と強い気持ちで挑んだレース。予選2位の好位置からスタートし、2位のまま試合を展開した。節目は36週目。ピットインするとタイヤ交換をせず、すぐに出発した。その後、1位がピットインした時に抜き去り、最後まで独走を貫いた。「完璧なレース展開だった」

 昨年から同じメンバーで経験値を積み上げており、平良もタイヤを消耗させずにパフォーマンスを発揮する力がついてきた。「昨年は走ることで精いっぱいだったけど、今はレース全体を考える余裕がある。いい判断ができた」と力を込める。

 開幕戦で好スタートを切った。「まだまだ気を抜けないが、もちろん目標はシリーズチャンピオン。いい流れができている」と意気揚々と語った。

 (古川峻)