日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは29日、愛知県の東海市民体育館で大同特殊鋼フェニックスと今季第21戦を行い、32―38で敗れた。通算成績は3勝17敗1分け。勝ち点7で順位は11位のまま。
コラソンの次戦は5月4日午後3時から、那覇市の県立武道館アリーナで富山ドリームスと対戦する。
厳しい時間帯に中央大3年の若手、伊禮颯雅(神森中―興南高出)が司令塔の役割を全うした。大きなけがにはならなかったが、後半5分に大黒柱の東江太輝主将が足を引きずってベンチに戻った。ここで交代した伊禮がアンダースローシュートなどで連続得点を決め、5点差から2点差に詰め寄った。
7メートルスローでも、昨季JHL最多得点を達成した仲程海渡と交互に起用され、2本全てを落ち着いて決めた。この日はチーム1位の9得点をマーク。東江正作監督は「もっと打っていいと練習から言っていたが、やっと本領発揮した」と評価した。
試合は序盤から何度もGKにシュートを止められ、速攻で得点を許し最大8点差まで広げられた。だが、前半18分に相手が退場者を出すと縦の鋭いカットインシュートが決まり、ポストや両サイドも使った多彩な攻撃で食い下がった。
一方、後半の追い上げムードの時にスローオフパスをカットされるなど要所でいい流れを断たれるミスが多かった。東江監督は「波に乗りたい時に乗り切れなかった」と猛省した。
5月4、6日に連戦が待っている。東江監督は「この2戦は絶対に落とせない。何が何でも取りに行く」と必勝を誓う。
(古川峻)
▽男子
大同特殊鋼(18)
38―32(18―15,20―17)
琉球コラソン(7)
大崎電気(27)
32―21(16―13,16―8)
アースフレンズBM(14)
トヨタ自動車東日本(20)
34―34(13―18,21―16)
安芸高田ワクナガ(21)
豊田合成(41)
43―24(24―9,19―15)
富山ドリームス(3)
トヨタ紡織九州(33)
34―21(17―11,17―10)
福井永平寺ブルーサンダー(16)