サッカーパリ五輪アジア最終予選で日本が五輪出場を決めたことを受け、U―23(23歳以下)日本代表で宜野湾市出身のGK野澤大志ブランドン(宜野湾中―第一学院高出、FC東京)の恩師や出身チームの選手らが喜びの声を上げた。野澤が本戦に派遣される代表メンバーに残れば、県出身サッカー選手として初の五輪代表になる。
長田ドラゴンFCで野澤をGKにした当時の監督、川畑功一さん(71)=宜野湾市=は「プロになって海外でプレーしたいと話していた。本物だと思った」と初めて出会った時を振り返る。「これまでも有言実行してきた。パリに行けるんじゃないか。世界で通用する姿を見せてくれるだろう」と期待を込めた。
野澤は今年1月、母校の長田小を訪れて長田ドラゴンFCの選手らと交流する予定だったが、昨年12月にA代表に選ばれその機会はなくなっていた。3月のチームの退団式でビデオメッセージを寄せ、「みんなに可能性がある」などと語りかけたという。主将の中山廉士さん(11)は「自分も大志さんのように頑張ってプロになりたい」と話した。
30日未明、那覇市牧志のフットボールカフェ「カンプノウ」には5人のサポーターが日本の応援に駆けつけた。好プレーに「すごい!」「最高!」などと声援と拍手を飛ばした。店主の池間弘章さんは「野澤さんが選ばれ代表が身近になった。(五輪期間は)熱い夏になる」と喜んだ。
(古川峻)