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小松(男子)金城(女子)に栄冠 NHK杯中学卓球


小松(男子)金城(女子)に栄冠 NHK杯中学卓球 男子シングルス決勝 ラリーを制し得点するエナジックアカデミーの小松優心=3日、那覇市民体育館(渡真利優人撮影)
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 卓球の第41回NHK杯中学生大会は3日、那覇市民体育館で男女シングルスの決勝までを行い、男子シングルスは小松優心(エナジックアカデミー)が島袋琥太郎(同)を3―1で破って優勝した。女子シングルスは金城陽咲(琉球レオフォルテJr)が知念奏帆(心成クラブ)を3―0で下し頂点に立った。


小松、サーブ多彩 的絞らせず

 多彩なサーブで相手を惑わせた。サウスポーの小松優心(エナジックアカデミー)は、同門対決となった男子シングルス決勝を制し「負けることが多かったので、勝ててうれしい」と声を弾ませた。

 出だしは相手サーブの回転を見極められず、甘くなったレシーブを打たれた。連続失点を許したが、徐々に対応し第1ゲームを奪取した。第2ゲームは予想と逆のコースをつかれて受け身のプレーを強いられ、ゲームを失った。

 第3ゲームからサーブが光り始めた。「自分から攻めるために戦い方を変えよう」。これまで横下回転をメインとしていたが、横上、さらには無回転のナックルと変化に幅をもたせた。立ち位置も変え、左手で繰り出す打球は相手に的を絞らせなかった。サーブから相手のリズムを崩して得点を重ね、第3ゲームを奪った。

 続く第4ゲームは力強いスマッシュもたたきこみ、高速のラリーも制した。相手ミスも誘い、11―5と少ない失点で完全にゲームを支配した。

 2月の全九州は16強入り。夏の大会へ向け「相手の予想のつかない打ち方を目指して勝ちきりたい」と全国を見据えた。

 (名波一樹)


金城、緩急巧み 競り合いを制す

 女子決勝は金城陽咲(琉球レオフォルテJr)が3―0で勝利した。2023年12月の全国中学選抜大会県予選でも優勝。連続の頂点に「とてもうれしい」と笑顔を見せた。

女子シングルス決勝 粘り強く返球する琉球レオフォルテJrの金城陽咲(名波一樹撮影)
女子シングルス決勝 粘り強く返球する琉球レオフォルテJrの金城陽咲(名波一樹撮影)

 第1、2ゲームはジュースまでもつれ込む激しい競り合いを制した。得意のサーブに回転を加えたかと思えば、ナックルで揺さぶりをかける。ラリーが続くと強烈な上回転のループドライブを仕掛け、緩急を付けた。

 第3ゲームは1―1から連続8得点を挙げ、圧倒した。「フォアハンドのドライブとスマッシュが決まった瞬間はうれしかった」と振り返った。

 次の目標は中体連優勝。「全試合ストレートで圧勝したい」と意気込んだ。

 (渡真利優人)