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キングス自力V消滅 広島に59―69 リズムつかめず、5年ぶり4連敗<Bリーグ>第59戦【4日の試合】


キングス自力V消滅 広島に59―69 リズムつかめず、5年ぶり4連敗<Bリーグ>第59戦【4日の試合】 キングス―広島 第1クオーター、果敢に攻めるキングスの今村佳太=4日、広島県の広島サンプラザホール(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は4日、広島県の広島サンプラザホールで広島ドラゴンフライズ(同3位)と対戦し、59―69で敗れ、4連敗となった。通算成績は40勝19敗で、西地区首位は変わらず。キングスが地区優勝するには、5日の広島との試合に勝利し、西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが5、6日の試合で1敗するか、キングスが5日の試合に敗れた場合は、名古屋Dが連敗することが条件。キングスは前半序盤、激しい守りから岸本隆一の3点弾やアレン・ダーラムのインサイドの得点などでリードする展開をつくった。しかし、次第に広島が高確率で3点弾を決める一方、シュート成功率が伸びず、24―34で折り返した。後半もなかなかシュートの確率が上がらない。第4クオーターに入ると松脇圭志の3本の3点弾などで追い上げるも、点差をひっくり返すには至らず、逃げ切られた。広島所属で県出身のアイザイア・マーフィーは先発出場し、無得点ではあったが、守備でキングスを苦しめた。次戦は、5日午後1時10分、広島サンプラザホールで広島と対戦する。


 2018―19シーズン以来、約5年ぶりに4連敗してしまったキングス。自力優勝がなくなり7連覇がかかる西地区優勝に赤信号がともった。

 チャンピオンシップ(CS)出場を争い、勢いのある広島との戦いは、互いに守備が光り、ロースコアな展開が続いた。岸本隆一が体を張った強度の高い守備を見せるなど、第1クオーター(Q)はリードする展開で終えた。しかし、第2Qに広島にビッグクオーターをつくられてしまう。第1Q途中から、広島の3ビッグにキングスも3ビッグで対応をしていたが、リバウンドを封じられ、スピードのミスマッチも利用されてしまい、立ち上がりに7点の連続得点を許した。キングスのシュート確率は、2点が30・8%、3点は23・5%と伸びず、その間に広島が得点を重ね、10点まで点差を広げられた。

 後半に入ると、岸本隆一や松脇圭志の3点弾が決まり追い上げたが、ここぞというところでのシュートが決まらなかった。今季1試合平均79・2得点の広島を69点に抑え込んだが、それを上回ることなく終わった。

 この日、チーム最長出場となった今村佳太も「攻撃でリズムがつかめなかった」と振り返る。連敗が続くが「こういう経験、時期がチームを強くする。強くなるか、このまま終わるかは自分たち次第」と自らにハッパをかけ、レギュラーシーズン残り1試合に挑む。

 (屋嘉部長将)


広島 36勝23敗,
 69―59(9―14,25―10,15―18,20―17)
キングス 40勝19敗
(広島はチャンピオンシップ進出)

もう一度チャレンジ

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしはよかったが、第2クオーターにビッグクオーターをつくられたところから、追いつくことができなかった。ボールが回らなくなった時間帯にミスから走られたりしたことで今日のような試合展開になってしまった。チャンピオンシップに向けても、試合を通して良い状態を安定して続けられるよう、明日(5日)、もう一度チャレンジし、勝ってレギュラーシーズンを締めくくりたい。