与那原中A、団体試合V 普天間・柳子が中学演技制す 小中学なぎなた与那原町長旗・杯


与那原中A、団体試合V 普天間・柳子が中学演技制す 小中学なぎなた与那原町長旗・杯 積極的に攻める与那原中Aの玉城結愛(左)=12日、与那原町観光交流施設(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 なぎなたの与那原町長旗・町長杯争奪第41回小学生中学生大会が12日、与那原町観光交流施設で行われ、団体試合の中学の部で与那原中A(玉城結愛、西銘玲永、宮平望未)が沖縄尚学中Aを代表戦の末に破り、優勝した。演技競技の中学の部は普天間直哉・柳子蓮音組(久茂地クラブ)が栄冠をつかんだ。個人試合中学の部男子は、ダイクス・スチュワート・ライアン(西原東)が、同女子は大木ひかり(いしだ丘サークル)が頂点に立った。


玉城、判定で代表戦制す 積極姿勢で先手狙う

 相手の体さばきを読み、積極的に先手を狙った。代表戦までもつれこんだ団体の部決勝は、与那原中Aの玉城結愛(2年)の判定勝ちで優勝旗を守った。玉城は「緊張してしまった。本当は1本取りたかった」と悔しさをにじませながらも勝利に安堵(あんど)した。

 決勝開始前に代表戦に指名され、「自分が勝たないと優勝できない」と不安を抱えていた。自身が出場した先鋒戦に続き、中堅の西銘玲永と大将の宮平望未も引き分け。先輩たちが何度も優勝してきた与那原町長旗・町長杯争奪大会の連覇は玉城に託された。

 緊張も解けぬままに代表戦に臨んだが、「自分から(攻めろ)」という西銘や宮平ら仲間の声が力になった。左への移動で相手との中心線をずらし、小手を狙う。自身が打たれる前に、速度のある打突を繰り出した。力みすぎて有効打にはならなかった。

 それでも2分間、積極的に粘り強く戦い抜いた。判定で連覇が決まった。

 玉城は「なぎなただけが前にいってしまった。次は正確な打突で2本取って勝ちたい」と、優勝にも反省は忘れなかった。

 (名波一樹)


呼吸合わせ 丁寧に動作 7月全国大会へ勢い

 呼吸を合わせた安定感のある演技だった。普天間直哉・柳子蓮音組(久茂地クラブ)が3―2で演技の部の優勝をつかむも、「大きなミスはなかったが、5本の旗を取りたかった」と次戦に向け目標を掲げた。

演技競技で優勝した(左から)普天間直哉・柳子蓮音=12日、与那原町観光交流施設(名波一樹撮影)

 中学入学時から2人で演技してきた。3月の九州大会では胴への受けが外れ、初戦敗退。それから丁寧かつ息の合った動作を心掛け、今大会に臨んだ。

 普天間は相手の表情をよく見て、タイミングを合わせた打突を繰り出した。

 柳子は気迫のこもった切れの良い声を意識しながら、鋭い打ち込みを放った。「力を抜いて、練習してきたことを出し切りたい」。7月の全国大会へ向け、共に頂を見つめた。

 (名波一樹)