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なぎなた・大木(知念)激戦の個人制す<県高校総体>第2日


なぎなた・大木(知念)激戦の個人制す<県高校総体>第2日 個人試合決勝 度重なる延長戦の末、首里の栄野川美羽(左)に面を決める知念の大木みらい(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 沖縄県高校総合体育大会は2日、県内各地で16競技が行われた。なぎなたは団体試合の決勝リーグで首里が4戦全勝で優勝し、9連覇を決めた。男子個人試合は瀬長拓夢(知念)が3連覇を達成。1日に行われた演技は仲間木里・栄野川美羽(首里)が優勝した。

 8度の延長となった個人試合の決勝戦は大木みらい(知念2年)が得意の間合いから面を決めて、栄野川美羽(首里)との15分以上の激闘に終止符を打った。

 決勝の序盤は栄野川の得意な近距離での攻防に飲み込まれた。延長に突入するも有効打が決まらない。そんな中で耳に入ってきたのがコートの外から応援する仲間の声だった。

 冷静になると、得意の遠距離の間合いで戦えるようになり、8回目の延長に入ると「動いた瞬間に行こう」と栄野川が面を狙ったところを先に動き、遠距離から面を決めた。

 中学では全国大会の準優勝経験はあるが、高校ではまだない。昨年の全国総体で姉のろまんさんが首里の団体で優勝したことは刺激となった。団体戦は首里に敗れた。「みんなの悔しい気持ちをぶつけたい」と出場できない仲間の思いを乗せて、全国総体でなぎなたを振る。

 (屋嘉部長将)

自身の動きができず

 男子個人試合で3連覇した瀬長拓夢(知念3年) 3連覇のうれしさもあるが、大会4日前にけがした右足首に気を取られすぎて自分の動きができず悔しい。8月には最後の幸村杯があるので挑戦者として自分らしさを忘れず、大会に臨みたい。


(知念高校体育館)
▽団体試合決勝リーグ
首里 3―0 那覇国際
那覇国際 3―0 沖縄尚学
知念 4―0 沖縄尚学
知念 4―0 向陽
首里 4―0 向陽
向陽 1―1 沖縄尚学
 (本数差による)
首里 3―0 知念
首里 3―0 沖縄尚学
那覇国際 2―0 向陽
知念 5―0 那覇国際
▽同順位(1)首里4勝(2)知念3勝1敗(3)那覇国際2勝2敗(4)向陽1勝3敗(4)沖縄尚学4敗

▽個人試合準々決勝
大木みらい(知念) 判定 鳥谷梨月(知念)
具志堅茉緒(首里) 判定 砂川こころ(知念)
島袋桜(知念) メ― 平田永愛(那覇国際)
栄野川美羽(首里) 判定 上原朱莉(知念)
▽同準決勝
大木 判定 具志堅
栄野川 判定 島袋
▽同決勝
大木 メ―(延長) 栄野川
  

▽演技準々決勝
仲間木里・栄野川美羽(首里) 4―1 玉城あや・砂川こころ(知念)
山城瑠夏・平良陽菜(首里) 5―0 仲村渠仁菜・妹尾たまき(那覇国際)
大木みらい・鳥谷梨月(知念) 5―0 崎間百花・永井鈴(向陽)
島袋桜・上原朱莉(知念) 5―0 金城寿琉・新垣美優(那覇国際)
▽同準決勝
仲間・栄野川 5―0 山城・平良
大木・鳥谷 4―1 島袋・上原
▽同決勝
仲間・栄野川 5―0 大木・鳥谷

▽男子個人試合決勝リーグ
瀬長拓夢(知念) メコ― 野原徹人(知念)
瀬長 メス― 長濱桂太郎(那覇国際)
瀬長 コス― 森田康聖(知念)
野原 反則 長濱
野原 メ― 森田
森田 判定 長濱
▽同順位(1)瀬長3勝(2)野原2勝1敗(3)森田1勝2敗(4)長濱3敗