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周(上山中)男子1500メートル県中新 陸上・沖縄選手権兼国スポ選考会


周(上山中)男子1500メートル県中新 陸上・沖縄選手権兼国スポ選考会 男子A1500メートルで親川聖來(右)の持つ県中新を更新した周〓文(左)。なんじぃACの濱崎達規が前を走る=12日、タピック県総ひやごんスタジアム(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 陸上の第75回沖縄選手権大会兼国スポ大会選考会最終日は12日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、男子A1500メートルで周〓文(上山中)が4分6秒59で6位となり、県中学新記録を更新した。男子A100メートルは与那原良貴(メイスンワーク)が10秒33で大会記録を打ち立てた。同女子は今村香保(普天間高)が12秒20で制した。男子A5000メートル競歩で知念凜斗(コザ高―九州共立大)が21分16秒77で大会新で優勝した。

「歴史つなぐことができた」 残り300メートル 底力見せる

親川聖來から県中学記録を出した時のシャツを受け取った周〓文=12日、タピック県総ひやごんスタジアム

 なんじぃACで練習する周〓文(上山中3年)が1500メートルでクラブの先輩、親川聖來(環太平洋大)が持つ県中新を4年ぶりに更新した。「おれの記録を破ったら渡すよ」。周は、親川が記録樹立時に使ったTシャツを約束通り受け取った。周は「歴史をつなぐことができた」と破顔した。

 親川やコーチの濱崎達規ら一緒に走ったメンバーと記録達成した。出だしでペースが遅かったため、「これでは記録が出ない」と濱崎が前に出て集団のペースを作る。残り1周半で濱崎は後ろに下がり、周の目の前で鼓舞した。会場からは「〓文、ここだぞ。前に出ろ」と声が飛んだ。

 残り約300メートル、周が底力を見せる。「苦しかったけど、絶対に県中新を取る」と前を行く親川の背中を追ってラストスパートを仕掛けた。濱崎を抜き去って4分6秒59でゴール。「最後は自分との戦いに勝つことができた。自己ベストを更新した」と喜んだ。

 5年前、國吉睦子監督が上山中に赴任し、少しずつ人が集まってできた陸上部。周は「中学で陸上が盛り上がったらうれしい」と照れ笑いを浮かべる。「この結果に満足せず、絶対に負けない気持ちで全国で上位に行きたい」。成長速度は未知数だ。

 (古川峻)

※注:〓は左側に「山」の下に「己」、右側に「几」