与那原、大会新10秒33(男子100メートル) 自己ベストで日本選手権へ 陸上・沖縄選手権兼国スポ選考会


与那原、大会新10秒33(男子100メートル) 自己ベストで日本選手権へ 陸上・沖縄選手権兼国スポ選考会 男子A100メートルで大会新を樹立した与那原良貴=12日、タピック県総ひやごんスタジアム
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 陸上の第75回沖縄選手権大会兼国スポ大会選考会最終日は12日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、男子A100メートルは与那原良貴(メイスンワーク)が10秒33で大会記録を打ち立てた。

 男子A100メートル決勝。与那原良貴(メイスンワーク)の結果が電光掲示板に表示されると客席がどよめいた。10秒33で自己ベストと自身の大会記録を7年ぶりに更新し、日本選手権の標準記録を突破した。「風がいい条件だった。これで記録を出せなければどうしようもない」と淡々と次戦を見据えた。

 予選や準決勝を走るたびに見つかった課題を修正した。決勝は地面からの反発力が逃げないよう、腕の振りを若干変えて推進力を増した。「コンディションは良くないなりにうまくまとめることができた」と納得した。

 6月の日本選手権は3年連続の出場。昨年は9秒台保持者のサニブラウンと同組で実力差を見せつけられた。29歳のベテランは「日本代表になるためにずっと練習してきた。爪痕を残したい」と決勝進出を狙う。

(古川峻)