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FC琉球競り負ける 数的有利も堅守破れず C大阪に0―1<Jリーグ>ルヴァン杯3回戦


FC琉球競り負ける 数的有利も堅守破れず C大阪に0―1<Jリーグ>ルヴァン杯3回戦 FC琉球―セレッソ大阪 前半、シュートを放つ琉球の幸喜祐心=22日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 JリーグYBCルヴァン・カップ1次ラウンド3回戦が22日、各地で行われた。J3のFC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでJ1のセレッソ大阪と対戦し、0―1で敗れた。前半6分、琉球はC大阪にコーナーキックから頭で決められ、先制点を奪われた。17分にC大阪のDFがファウルで1発退場となり、数的優位に立った琉球は攻め続けたが、0―1で折り返した。後半、琉球はボールをつなぎながら何度もゴールエリア内への進入を試みたが、守備を突き崩すことができず、C大阪に逃げ切られた。

 幸喜祐心が伸びしろを感じさせるプレーを連発し、見せ場をつくった。前半序盤で失点したが、17分に相手DFがレッドカードで一発退場し、数的有利に立った。しかし、最後までC大阪の堅守を破れなかった。

 守りを重視せざるを得ない相手に琉球は攻めモードでゴール前へ。幸喜は、走り込んだ白井陽斗に向けてDF陣を置き去りにするスルーパスを供給し、チャンスをつくった。正面でセーブされたが、トラップから振り向きざまにシュートも放った。「相手に退場者が出てボールを持てたが、怖がる場所に入れなかった。ガンバ戦よりはやれたと思うが、まだまだ力不足」と、壁をもう一枚突き破る覚悟だ。

 右サイドの上原牧人は幾度もクロスを放り、攻めの一端を担った。前半の失点に「マークの受け渡しがうまくいかなかった」と反省もあった。

 C大阪は、途中交代したものの、清武弘嗣、毎熊晟矢ら日本代表経験者がスタメン出場し、本気度をうかがわせる布陣だった。

 レッドカードを誘うプレーで脅威となった白井は「すごく勝ちたかった。守備を固められた相手に得点できない弱さがある。この悔しさと反省をリーグに生かしていく」と前を向いた。

 (大城三太)


▽1次ラウンド3回戦(タピスタ)
C大阪(J1)
 1―0(1―0,0―0)
琉球(J3)
▽得点者 【C】 平野(1)
▽観客 7034人

脅威与えられず

 金鍾成監督(琉球)の話 脅威を与えられず、物足りなさが残った。ゴール前には行ったが、入りそうなシュートはなかった。ボールに食いつかせて前に仕掛けるプレーも足りなかった。表現できなかったことを教訓としなければならない。

守り切ることできた

 小菊昭雄監督(セレッソ大阪)の話 理想通りの立ち上がりで、押し込むことができた。リスクはあるが重心を前に奪いにいかないと押し込まれると思っていた。きわどいシーンでもプレスで体を一つ寄せて、守り切ることができた。