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嘉陽、初土俵から2年で新十両 師匠・二所ノ関親方もエール「上位陣を脅かす存在に」


嘉陽、初土俵から2年で新十両 師匠・二所ノ関親方もエール「上位陣を脅かす存在に」 新十両昇進が決まり、師匠の二所ノ関親方(右)と握手する嘉陽=29日、両国国技館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 初土俵から2年での十両昇進。東京・両国国技館で会見に臨んだ嘉陽は「うれしいけど、まだ実感はわいていない。同級生からたくさん関取が出ているので、自分も早く上がりたいと思っていた」と緊張した表情で話した。

 両親が那覇市出身。中学から新潟に相撲留学し、新潟・海洋高から日体大に進学。4年で全国学生選手権と全日本選手権で8強入りし、2022年夏場所に三段目90枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。身長171センチで、下からの突き押しを武器に番付を上げた。今年初場所は勝ち越せば十両昇進が確実な東幕下筆頭で3勝4敗。足踏みしたが、その後2場所連続で勝ち越し、チャンスをものにした。

 同じ1999年生まれには、同部屋で中学から大学まで同級生の白熊をはじめ、大関豊昇龍、新入幕優勝の尊富士らがいる。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「(昇進は)ちょっと遅かったが、いいものを持っている。幕内に上がって、上位陣を脅かすような存在になってほしい」と期待を寄せる。

 2019年名古屋場所の木崎海以来となる沖縄出身の新十両。「久しぶりに沖縄からの関取になったので頑張って上にいきたいし、これを機会に沖縄の皆さんにも応援してほしい」と、故郷への思いを口にした。

 (伊藤隆運動通信員)