社会人野球の第95回都市対抗大会九州地区2次予選第7日の31日、沖縄セルラースタジアム那覇で第1代表決定戦が行われ、沖縄電力(浦添市)は1―6でKMGホールディングス(福岡市)に敗れ、第1代表の座を逃した。敗者復活トーナメント4回戦は西部ガス(福岡市)が9―2でHonda熊本(大津町)を下した。沖縄電力は6月1日午前11時から同スタジアムで西部ガスと第2代表決定戦を行う。勝利すれば10年ぶり5度目の本戦出場となる。
沖縄電力は四回表2死一、三塁の場面で、ランナー重盗を狙い、相手守備の乱れから先制した。しかし、その裏に1死満塁から四死球による押し出しで2点を失い、その後も右越え適時打で2失点し、計4点を奪われた。六回は本塁打などで2失点した。
重盗決め先制も力負け 内野ゴロや三振重ねる 第1代表決定戦 KMGに1―6
四回表に先制した沖縄電力だったがその裏、守備の乱れで4失点と崩れた。七回にも本塁打を浴びるなど2点を追加され、5点差を付けられて第1代表に届かなかった。
これまでの3試合で先発し、好投してきた内間敦也が四回に乱れた。制球に苦しみ、押し出しで2失点。「先制した後すぐの失点は駄目。前半の3イニングは最低限のことができたが、四回はボール球とすぐに見切られる球を投げてしまった」と反省していた。ただ、引きずる様子はなく、次に出番が与えられれば「振らせるコースを突いていく」と本来の制球力で攻める覚悟だ。
打撃陣はKMGエースの木下から重盗で1点を奪ったものの、最後まで攻略できなかった。内野ゴロや三振で打ち取られる場面が目立ち、封じ込められた。
三回には2死満塁と好機もつくったが、打席に立った田場亮平主将は中飛に打ち取られ悔しそう。「実力者の投手に力負けしてしまった。直球も速く、変化球でも振らされた。バッテリーにうまくやられた。失点の部分もチームとしてしっかり反省し、気持ちを切り替えて最終戦に挑む」と気合を入れ直した。
(大城三太)
宮國が背走好捕 守備では見せ場
沖縄電力は3点ビハインドの五回、守備で見せ場をつくった。
ライトへの大きな当たりを山城裕飛が追い掛けながらキャッチし、スタンドを沸かせた。2死となったが走者2人が出て二、三塁と再びピンチに。ここで、中越えかと思われた特大の当たりをセンターの宮國汰都(たいと)が背走してグラブにうまく収めた。
「守備が持ち味のチームでもある」と平田太陽監督。最終決戦に向け、守りでも力を出し切ることを誓った。
(大城三太)
▽第1代表決定戦
沖縄電力(浦添市)
000 100 000 │1
000 400 20×│6
KMGホールディングス(福岡市)
(沖)内間、松川、山城悠、新垣、狩俣―山川
(K)木下―大久保
▽本塁打 仁木(K)
(KMGホールディングスは7年ぶり4度目の出場)