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ハンドボール・浦添(女子)興南(男子)制す<県高校総体>第4日


ハンドボール・浦添(女子)興南(男子)制す<県高校総体>第4日 浦添―コザ 前半、堅い守りで相手の攻撃を阻む又吉虹歌(中央右)ら浦添の選手たち=4日、豊見城市民体育館(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 沖縄県高校総合体育大会第4日は4日、県内各地で7競技を行った。ハンドボール男子は興南が39―28で那覇西を下し20年連続36度目、女子は浦添が29―17でコザを破り、4年ぶり11度目の頂点をつかんだ。


浦添、堅守でコート支配 11度目V コザの3連覇阻止

 鉄壁の守りでコートを支配した。女子浦添は堅守から速攻へつなげ、コザの3連覇を阻止した。主将の又吉叶(3年)は「1年のときから悔しい思いをし続けていた。絶対優勝して(浦添の)時代にすると思っていた」と感無量の表情だった。

 前半はわずか6失点。相手フローターに重圧をかけて勢いをそいだ。2枚でカットインをつぶし、苦しい状態でのシュートへと追い込んだ。隙があればボールを奪い、あっという間に速攻へとつなぐ。攻撃を完全に封じながらも、点差を広げ15―6とした。

 試合終了まで残り15分ごろ、堅守がほころんだ。5連続失点したところでタイムアウト。又吉叶が「最後まで全力でプレー」とチームを締め直す。するとここ一番でGK仲西涼夏(3年)が好セーブを連発し、悪い流れを断ちきった。パスカットにも成功し、左サイドの比嘉柑奈(3年)が再び速攻でネットを揺らした。後半一時の失点が続いたが、浦添はチームカラーの守備を取り戻した。

 2月の九州大会でエースがけがを負った浦添。「(エースが回復する)全国まで絶対つなぎたかった」とメンバーらは口をそろえ、全国切符をエースへと送った。

 (名波一樹)


後半、ディフェンスの上からシュートを決める興南の比嘉泉稀=4日、豊見城市民体育館(小川昌宏撮影)

攻撃力見せつける 興南V20

 失点しても素早く取り返し点差を詰めさせなかった。男子興南はメンバーが満遍なく得点できる攻撃力の高さを見せつけ勝利した。

 相手のディフェンスをセットプレーで崩して攻撃の機会をつくった。後半に失点を許したが、大城虹雲(3年)のスピンシュート、192センチの赤嶺尚太朗(2年)の高さのあるシュートもネットを揺らし、点を重ねた。主将でエースの比嘉泉稀(3年)は、相手のボールを奪うとセンターライン付近からロングシュートを決めきるなど、光るプレーも見せた。

 20連覇のかかる戦いに重圧もあった興南。比嘉主将は安堵(あんど)した顔も見せたが「40点以上得点し、失点を20点以下におさえたかった」と目標は高かった。

 (名波一樹)


 (豊見城市民体育館)

 【男子】

▽決勝
興南
 39―28(19―11,20―17)
那覇西

 【女子】

▽決勝
浦添
 29―17(15―6,14―11)
コザ