フォーミュラカーの国内最高クラスのレース、全日本スーパーフォーミュラ(SF)選手権第3戦最終日が23日、宮城県のスポーツランドSUGOで決勝が行われた。悪天候によりクラッシュなどのアクシデントが発生し、レースは赤旗中断のまま終了した。決勝は本来の51周ではなく、12周の結果で争った。初挑戦した沖縄市出身の平良響(コザ高出、ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は17位だった。
荒天で波乱「不完全燃焼」
荒天でクラッシュがあるなど波乱の展開になった決勝レース。追い越すことが禁じられるセーフティーカーが導入され、平良響は「ほとんど勝負することができず、不完全燃焼に終わった」と悔しそうに話した。
予選Q1はミスもあり、12番手までが進むQ2にわずかに届かなかった。決勝で悔しさを晴らすつもりだったが、想定以上の悪天候に「攻め過ぎてクラッシュしないよう自制心を持ってやった」と振り返った。
急なスポット参戦で練習時間が限られる中、予選でレギュラー陣と遜色ないタイムを出せたことは収穫になった。「ミスは経験不足によるものだ。次があるなら、より慣れた状態で挑める」と意欲を燃やした。
今後の参戦はまだ分からないが、「夢の舞台に立ててうれしいし、サポートしてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱい」と充実感をにじませた。
(古川峻)