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デフバレーボール・世界選手権 男子日本 追いつけず ウクライナに1―3 女子はイタリアに勝利


デフバレーボール・世界選手権 男子日本 追いつけず ウクライナに1―3 女子はイタリアに勝利 日本―ウクライナ 第2セット、ブロックポイントを決め雄たけびを上げる県出身の眞謝茂伸(右から2人目)=24日、豊見城市民体育館(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 聴覚障がい者が出場するデフバレーボール世界選手権2024沖縄豊見城大会第4日は24日、豊見城市民体育館で行われた。グループAの男子日本はウクライナと予選リーグ第3戦を行い、1―3で敗れた。成績は1勝2敗で同グループ3位。日本を含め参加7チーム全てが準々決勝に進出する。日本の次戦は27日、グループBの2位と対戦する。女子日本はイタリアと対戦し、3―0で勝利した。

眞謝活躍 高身長には苦戦

 高身長のウクライナに主導権を握られ続けた男子日本代表。第1、2セットは相手の強烈なスパイクとブロックで得点を阻まれたが、豊見城市出身の眞謝茂伸(伊良波中―小禄高―沖縄国際大出、愛天翔)は地元の声援を受け、ブロックアウトなどでチームの悪い流れを断ち切る活躍を見せた。

 緩急をつけたプレーで、ウクライナに揺さぶりをかけた。屈強なウクライナ選手から繰り出される鋭いスパイクをブロックで封じ込める好プレーも。普段はさわやかな表情でプレーする眞謝が激しくほえた。「クロス気味に飛んできたボールをブロックした」と振り返った。

 第3セットは序盤から左から狩野拓也が強烈なアタックを決めるなど5連続得点で勢いに乗った。すかさず眞謝も右から攻撃し、遠山順平がブロックで相手のスパイクをたたき落とした。24―17で日本リードの場面では、攻撃が読まれ連続4失点。だが、ここで眞謝が意表を突くレシーブで得点し、セットを奪取した。

 第4セットは再び相手の強打に苦しめられる展開。疲れで集中力が切れ、ミスが目立った。

 村井貴行監督は「サーブで相手を崩し、レシーブで丁寧に上げていくことが必要だ。われわれは海外選手に対して120パーセントの力を出さなければならない」と口にした。

 眞謝は強豪国から1セットを獲得したことを評価しつつ「サーブレシーブが甘かった。パワーで勝ることができない分、レシーブを鍛えていきたい」と次戦を見据えた。

 (渡真利優人)


▽男子グループA予選第3戦

 ウクライナ
  3―1(25―17,25―13,21―25,25―18)
 日本