有料

比嘉、大学新でV 記録更新が「楽しみに」 西日本学生重量挙げ


比嘉、大学新でV 記録更新が「楽しみに」 西日本学生重量挙げ スナッチで大学新の94キロを成功させる名桜大の比嘉成=5日、大阪府羽曳野市のはびきのコロセアム(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 重量挙げの第63回西日本学生選手権大会・第23回西日本学生女子選手権大会は5日、大阪府のはびきのコロセアムで開幕した。女子の各階級が行われ、59キロ級で比嘉成(本部高―名桜大1年)がスナッチ94キロ、ジャーク105キロのトータル199キロで優勝した。スナッチで大会新と大学新記録、トータルで大会新記録を樹立した。55キロ級の岸良愛天音(嘉手納高―鈴鹿大2年)はスナッチ70キロ、ジャーク88キロのトータル158キロで頂点に立った。71キロ級の仲宗根夢来(本部高―名桜大3年)は2位、59キロ級の米増希々花(糸満高―九州国際大3年)は3位だった。


 4月の全日本選手権で1階級下げて日本新記録を出すなど、大学に進学して次々と好記録を打ち立てている比嘉成(名桜大1年)。西日本学生選手権でもスナッチで大学新と大会新、トータルで大会新記録を更新し、「最近は記録を塗り替えるのが楽しみ」と快活に話した。

 それでもスナッチ、ジャークとも自己ベストに挑戦した3本目で失敗。「今大会の目標にしていた96キロと110キロを達成できずとても悔しい」と唇をかんだ。

 1、2本目を危なげなく決めたことは収穫に。「1本目をしっかり取れたからこそ自己ベストに挑戦できた」と手応えを語った。

 「大学に入ってから調子が良くなかった」という。最近は重たかったバーベルが軽く感じられるようになっており、「自己ベストに挑戦できる」と調子は上向いている。

 これまでの自己ベストはスナッチ95キロ、ジャーク109キロ。今回は惜しくも更新できなかったが、日々の練習で手応えは感じている。昨年3位だった9月の世界ジュニアへ向けて「自己ベストを出して優勝を取りたい」と雪辱を期す。

 (古川峻)


岸良、女子55キロ頂点 暑さで苦戦「団体戦は貢献」

 55キロ級の岸良愛天音(きしらあてね)(嘉手納高―鈴鹿大2年)は「よい試合ではなかったが、団体戦には貢献できたかな」と及第点を与えた。

スナッチで70キロを成功させる鈴鹿大の岸良愛天音=5日、大阪府羽曳野市のはびきのコロセアム(提供)

 スナッチは好敵手との競り合いの中で67キロ、70キロと成功させた。3本目で自己ベスト更新となる74キロに挑戦。失敗したが「あと一歩だった」と手応えを感じた。

 しかし以後は暑さに体力を削られた。ジャークは1本目で88キロを成功させたが、それ以降は記録を伸ばせなかった。全ての試技を終えると暑さで倒れ込み、「調整不足」と唇をかんだ。

 次戦は11月の全日本女子選抜選手権大会。「引き出しが重たいので、脚を重点的に鍛えていきたい」と顔を上げた。

 (名波一樹)