有料

国頭―与論 SUPで競う O2Yサマー 国内外19人参加、荒木優勝


国頭―与論 SUPで競う O2Yサマー 国内外19人参加、荒木優勝 沖縄から与論島までの30キロを縦断するO2Yサマーで優勝した荒木珠里(中央)ら参加者ら(荒木汰久治さん提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 沖縄から鹿児島県の与論島までの海域30キロをSUP(スタンドアップパドルボード)で縦断する「O2Yサマー(Okinawa2Yoron)」(カナカ沖縄O2Y実行委員会主催)が6月30日に開催された。ハンガリーやスペインなどの国内外の選手計19人がレースに参加。名護市を拠点とする、SUP世海選手権大会2冠の荒木珠里(18)=NHK学園高3、KANAKA沖縄所属)が2時間51分51秒で優勝した。

 同大会は、オリンピック種目に追加される可能性があるSUPを通じて、沖縄の海の保全や選手の育成などを目的に2021年に初開催された。今回が3年ぶり2回目の開催。環境面にも配慮し、大会会場では発電機を使わず、電気自動車でまかなった。今大会から国際大会として開かれ、海外選手らも参加した。選手らは照りつける日差しを浴びながら、国頭村の辺戸岬沖から与論島のタティダラビーチまでの30キロを力強くパドルをこいで渡った。

 優勝した荒木は「これまでの大会で一番のベストコンディションだった。今回参加した海外選手らは沖縄の海のきれいさに驚いていた。SUPを通して沖縄の海を知ってもらえることは大きい」と話した。

 大会実行委員長で荒木を指導する父の汰久治さん(50)は「今後は県外・海外からの選手をもっと招いて、参加選手のレベル向上を目指したい。SUPを通じて地元の海、沖縄の社会に貢献していきたい」と話した。

 (金城大樹)