男子個人形で優勝したコリンズ・ジョーダン琉太（提供）
古川 峻 全九州高校体育大会は6、7の両日、九州各地で行われた。空手男子個人形のコリンズ・ジョーダン琉太（前原）が頂点をつかんだ。水球の那覇商は決勝で鹿児島南に16―17で惜敗したが、全国総体の切符を手にした。弓道女子個人の仲間美咲（興南）は決勝に進み、2位に輝いた。男子個人の松山琉駒（首里）は8位。女子団体は興南が6位に入った。相撲個人戦は100キロ級の山城咲武斗（中部農林）の3位が最高成績だった。男子ソフトボールは読谷が3位だった。剣道団体の男女小禄はともに予選リーグで敗退。個人戦は男子の金城孝幸（興南）が3回戦で敗れた。
「もっとやれた」喜び少なく コリンズ
男子個人形決勝を0・1点差で制したコリンズ・ジョーダン琉太（前原3年）は「優勝できたのはうれしいけど、もうちょっとやれた」と喜びは少なかった。「緊張なのかな」と第1ラウンドから動きが硬く、思ったような演武ではなかった。
決勝進出を争う第3ラウンドで強敵と当たり「ここで出さないと勝てない」と得意のパープーレンで勝負し、唯一の26点で決勝進出。決勝のスーパーリンペイは「勝てる自信はあった」というが、出だしの動きが硬かった。「練習通りにできたらもっと差が付いた」と悔しそうに話した。
課題は精神面にある。形の部分ごとの練習ではなく、通し練習に力を入れ、「どういう形なのか分かればいいのかもしれない」と語る。形の本質と向き合い、全国ベスト8を目指す。
（古川峻）
優勝したかった
女子個人形で3位だった具志堅あい（浦添3年）の話 個人で初めて九州の表彰台に上がれてうれしいが、優勝したかった。全国でも周囲に圧倒されず、自分の形を出したい。まずは1ラウンドを突破し、ベスト8を目指す。
＜空手道＞
（熊本県・山鹿市総合体育館）
【男子】
〈個人形〉
▽ラウンド1グループ1 （2）仲田琉一（コザ）22・9＝クルルンファ
▽同グループ2 （2）コリンズジョーダン琉太（前原）23・9＝クルルンファ
▽同グループ3 （2）伊波隼希（普天間）23・3＝クルルンファ
▽同グループ4 （4）国吉宗真（普天間）24・1＝ニーパイポ
▽ラウンド2グループ1、2 （1）コリンズ24・5＝アーナン（5）仲田23・1＝スーパーリンペイ
▽同グループ3、4 （6）国吉22・9＝パープーレン（7）伊波22・4＝パープーレン
▽ラウンド3グループ1、2 （1）コリンズ26・0＝パープーレン
▽決勝 （1）コリンズ25・8＝スーパーリンペイ
〈団体組手〉
▽1回戦
博多（福岡） 3―2 浦添
宮崎第一 5―0 沖縄尚学
〈個人組手〉
▽1回戦
吉野（熊本） 2―0 當山泰生（浦添）
中尾（宮崎） 9―0 新垣瑠唯（前原）
当間盛飛（沖縄尚学） 3―1 鶴田（佐賀）
安達（福岡） 棄権 島本晃希（前原）
破戸（長崎） 3―3 山下雅輝（沖縄尚学）
（先取による）
川村龍輝（浦添） 3―0 有田（大分）
安田玲音（浦添） 3―2 増田（鹿児島）
小原（大分） 5―2 山内琥徹（浦添）
▽同2回戦
東房（宮崎） 10―0 当間
榎本（熊本） 2―1 川村
高橋（宮崎） 5―4 安田
【女子】
〈個人形〉
▽ラウンド1グループ1 （4）内間優凜（前原）23・7＝クルルンファ
▽同グループ2 （4）平田彩華（普天間）22・5＝ニーパイポ
▽同グループ3 （4）菊池陽夏（浦添）22・7＝クルルンファ
▽同グループ4 （1）具志堅あい（浦添）23・9＝クルルンファ
▽ラウンド2グループ1、2 （6）内間23・1＝チントウ（8）平田22＝チャタンヤラクーサンクー
▽同グループ3、4 （2）具志堅24・8＝アーナン（5）菊池24・2＝アーナン
▽ラウンド3グループ3、4 （3）具志堅24・6＝スーパーリンペイ
▽3位決定戦 （1）具志堅25・0＝パイクー
〈団体組手〉
▽1回戦
前原 4―0 佐賀北
博多（福岡） 4―1 那覇国際
▽準々決勝
筑紫女学園（福岡） 4―1 前原
〈個人組手〉
▽1回戦
國吉なぎ（コザ） 5―2 山口（佐賀）
新屋（福岡） 6―0 安次富明かり（名護）
具志堅あい（浦添） 3―2 谷之口（鹿児島）
峰藤（大分） 5―1 與那嶺綾音（浦添）
吉村（長崎） 2―1 德里夏帆（コザ）
仲村充紀（前原） 1―0 吉田（熊本）
靍田夏梨（八重山） 3―0 松葉（宮崎）
菊池陽夏（浦添） 6―3 佐藤（熊本）
▽2回戦
小原（鹿児島） 5―2 國吉
福嶋（福岡） 0―0 具志堅
（判定による）
光吉（佐賀） 2―0 仲村
靍田 4―3 松本（福岡）
吉岡（宮崎） 2―1 菊池
▽3回戦
靍田 3―2 中村（長崎）
▽準々決勝
井下（鹿児島） 6―1 靍田
