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10年ぶり、たぎる闘志 在籍18年の金城「結果残す」 都市対抗野球


10年ぶり、たぎる闘志 在籍18年の金城「結果残す」 都市対抗野球 打撃練習に打ち込む沖縄電力の金城長靖
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 第95回都市対抗野球大会に沖縄電力(浦添市)が九州地区第2代表として出場する。社会人野球の甲子園とも呼ばれる本大会は、7月19~30日に東京ドームを舞台に行われる。10年ぶり5度目の出場を決めた沖電ナインが初戦で対戦するのは、昨年覇者のトヨタ自動車(豊田市)。本戦での県勢チームはいまだ勝ち星がなく、初戦を突破すれば、県勢としても初の1勝となる。19日午後6時からの開幕戦で、沖縄初の勝利を目指す。

 10年ぶりの東京ドームに闘志をたぎらせているのは、在籍18年のベテラン・金城長靖(八重山商工出)だ。2006年、春夏連続で甲子園の土を踏んだ八重山商工の躍進に大きく貢献。プロ野球楽天の田中将大投手や元日本ハムの斎藤佑樹氏と共に、日米親善野球大会日本代表に選出された。

 野球は高校までと決めていたが、田中投手や斉藤氏とプレーし、現役続行を決めた。プロ入りも期待されたが沖電に入社。「あの二人のレベルを見たら『今、プロに行っても』という気持ちもあった。沖縄で野球ができる沖縄電力を選んだ」と振り返る。

 10年前の都市対抗大会は調子が上がらず苦杯をなめた。昨夏は左手を負傷しシーズンを終えた。「長かったがやっと報われた。与えられる場面は好機での打撃だと思う。挑戦者の気持ちで戦い、なんとしても結果を残す」と話した。

(名波一樹)