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又吉(嘉手納)男子個人V 10分超、5度の延長制す 県中学総体・先行競技 剣道


又吉(嘉手納)男子個人V 10分超、5度の延長制す 県中学総体・先行競技 剣道 男子個人戦決勝 相手の竹刀を払う嘉手納の又吉優太(右)=13日、那覇市の県立武道館アリーナ(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 県中学校総合体育大会先行競技は13日、県内各地で行われた。相撲は代表の部個人戦で玉城鳳真(大宮)が頂点に立った。代表の部団体戦は伊江が2連覇した。


 県中学校総合体育大会先行競技は13日、県内各地で行われた。剣道は個人戦があり、男子は又吉優太(嘉手納)が前村幸秀(石田)に、女子は富島花音(上山)が中原桜子(浦添)にそれぞれ延長戦の末に競り勝って優勝した。

 男子決勝は5度に及ぶ延長の末、又吉優太(嘉手納)が前村幸秀(石田)を下した。10分を超える試合をものにし、自身初めての県大会での優勝に「疲れはあるけれど、とてもうれしい」と笑顔を見せた。

 前村との試合は相手の展開で進んだ。又吉は自ら攻めたが、面を狙おうとしたら先に打たれ一本を奪われた。「焦りはあったがすぐに取り返しにいこう」と気持ちを切り替えた。より攻める姿勢になった又吉。前村が距離を取ろうと下がったところを追い詰めて面を決めた。

 その後は延長戦に入り、お互いに決め手を欠くまま5回目の延長へ。プレッシャーをかけるつもりで前村の竹刀を払うと、前村が落として2度目の反則となり、又吉が一本勝ちとなった。

又吉優太
又吉優太

 幼稚園の頃に剣道を始め、県大会では決勝に進むことはあるものの準優勝止まりだった。今回の優勝は「気持ちの部分が大きかった」。優勝したことで全国中学校体育大会(全中)の出場も勝ち取った。「技をつなげて相手が攻撃をする隙を与えないようにしたい」とさらなる成長を誓い、ベスト8を目標に初めての全中に挑む。

 (屋嘉部長将)


女子個人は富島(上山)V 延長戦、得意「相面」決める

女子個人戦決勝 相手の間合いを見ながら攻める上山の富島花音(右)(屋嘉部長将撮影)

 得意の展開で攻めた富島花音(上山)が、昨年の優勝者・中原桜子(浦添)を下して初優勝した。

 162センチの高身長を生かした飛び込み面や崩しからの一本が得意な富島だが、狙い通りの展開に持ち込めなかった。それでも積極的に飛び込み面を狙う中原に対し、自分の間合いを意識して一本を取らせなかった。延長に入ると中原が攻め込んだタイミングで間合いを詰めた。中原が面を打とうとした際に、得意という「相面」で一本を奪い、勝負を決めた。

富島花音

 14日には団体戦も控える。「(個人も)優勝したけど、挑戦者の気持ちで団体に挑み、仲間と一緒に全中に行きたい」と話した。

 (屋嘉部長将)