九州高校総体は14日、九州各地で行われた。飛び込みの女子3メートル飛び板飛び込みで津覇すみれ(首里)が370・80点で優勝した。ソフトテニスは男子個人戦で細川大峨・上門幹武(那覇西)が3回戦まで勝ち進んだが、野中・坂本(熊本)に2―4で敗れて、準々決勝進出を逃した。
全国総体出場 標準点を突破 地元開催Vに笑顔
昨年の全国総体の女子3メートル飛び板飛び込みで入賞した津覇すみれ(首里3年)が「積極的に最大限の飛び込みができた」と地元で行われた九州総体でも370・80点で優勝した。「全国総体出場の標準点(256点)を超えられた。(演技の)1本目でひやっとした場面以外は大きなミスなく終えられてほっとしている」と笑顔を見せた。
1本目の演技ではうまく助走できず体勢を崩してしまった。審判へ悪い印象になる可能性もあるが「2本目以降は絶対にミスをしない」と気持ちを切り替えた。点数が取れる自信のある「前宙返り2回半えび型」を成功させるなど2本目以降は目立ったミスもなく、得点は伸びていった。
県内の高校生では唯一の飛び込み選手の津覇。1年生は全国大会出場を決めていたが、新型コロナの濃厚接触者になってしまい出場できなかった。その悔しさをバネに2年生では7位入賞を決めた。集大成の夏に向け、オフシーズンはトランポリンでの空中姿勢の練習や筋トレなどに励み、技が安定してきている。
膝がしっかりと伸ばしたり、入水時の水しぶきをより少なくしたりするなど課題を修正し、さらなる点数アップを狙う。「2年連続の入賞を目指し、最後の全国総体を全力で挑みたい」と意気込んだ。
(屋嘉部長将)
<飛び込み>
(奥武山水泳競技場)
▽女子3メートル飛び板飛び込み決勝 (1)津覇すみれ(首里)=370・80点