全九州高校体育大会の競泳が12~15日、長崎市民総合プールで行われ、女子50メートル自由形決勝で平良吏美華(那覇西)が25秒89で大会新で優勝した。100メートル自由形予選は56秒79で県記録と大会記録を打ち立てた。男子平泳ぎの比嘉功太郎(興南)は100メートルと200メートルで2冠を達成した。男子400メートルメドレーリレーでコザ(仲宗根裕也、太田陸、石川稜汰、田浦悠羽)が県高校新記録となる3分52秒06で2位だった。
キック改善奏功、全国へ 平良
女子自由形100メートル予選で自身の県記録を更新した平良吏美華(那覇西1年)。決勝はゴーグルが外れるアクシデントがあり、6位に終わったが、得意の50メートルは大会新で優勝し「全体的にタイムが良かった」と好調ぶりを伺わせた。
「キックがしっかり打てるとストロークにつながった」と苦手だったキックを重点的に練習した成果が現れた。100メートルは後半もバテず、50メートルではひとかきが伸びて全体のストローク数が過去最少だったという。「50はミスが一つもなかった」と喜んだ。那覇西のチームメートと出場した400メートルメドレーリレーでも3位入賞を果たした。
個人の50メートルと100メートルで全国標準記録を突破し安堵(あんど)した様子。初の全国総体で「先輩たちに負けずに得意の50で優勝したい」と昨年の全中王者の力を見せる。
(古川峻)
「タイムがダメ」悔しさ 比嘉
男子平泳ぎ100メートル、200メートルで優勝した比嘉功太郎(興南高3年)だったが、「2冠はうれしいが、タイムがダメダメだった」と悔しさをにじませた。
100メートル、200メートルともに予選から調子が良く、決勝では自己ベスト更新ができるほど自信があった。しかし、決勝では水をかくテンポは良かったが、スピードが上がらない。スタミナの消耗も激しく、タイムは伸びなかった。「(タイムを)意識しすぎて、空回りしてしまった」と振り返る。
8月には最後の全国総体が控える。「予選から自己ベスト更新を狙い、100メートルか200メートルのどちらかで優勝したい」と意気込みながらも「気負わず、レースを楽しみたい」と自然体で挑む。
(屋嘉部長将)
一致団結できた
400メートルメドレーリレーを県高校新記録で2位だったコザ3年の田浦悠羽主将の話 県総体よりタイムがめちゃくちゃ縮まってうれしい。応援のおかげで皆がベストな状態で一致団結できた。全国総体は最初で最後になるだけど、緊張せずベストを出したい。