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島袋(北山)決勝へ 男子3000メートル障害 北部九州総体・陸上


島袋(北山)決勝へ 男子3000メートル障害 北部九州総体・陸上 男子3000メートル障害予選 障害を乗り越える北山3年の島袋翔(左)=7月31日、福岡県の東平尾公園博多の森陸上競技場(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は7月31日、九州各県で行われた。陸上の男子3000メートル障害予選2組では島袋翔(北山)が9分12秒40で4位となり、決勝進出を決めた。


0.54秒差 最後の一枠

 男子3000メートル障害の予選2組で9分12秒40の4位となった島袋翔(北山3年)。決勝進出の組上位3位以内に入れなかったが、タイム進出できる上位4人の最後の一枠をつかみ、ギリギリで決勝進出を決めた。猛暑の中でセカンドベストでの好走に「全力で走って、全国と戦えているのがうれしかった。決勝進出もできて、さらにうれしい」と声を弾ませた。

 序盤から最後まで同じペースを保つ展開が得意。この日も序盤は最後尾辺りで様子をうかがっていた。

 次第に周囲のペースが落ちてくる中、どんどんと順位を上げる。残り1周で2位まで上げたが、周囲がスパートをかけ始める。粘ったが残り300メートル辺りで抜かれ、4位で終えた。

 タイムでの決勝進出の可能性もあったことから、残りの組の予選が終わるごとに「いけるかも」との思いを強くした。最終組の予選が終わり、決勝の切符をなんとかつかみ取った。

 決勝進出できなかった選手との差はわずか0・54秒差。「その人の分まで決勝では頑張りたい」と気遣いも忘れない。暑さのために「難しい」としながらも決勝では県高校記録(9分6秒03)の更新を意識しながらも、3000メートル障害県勢最高位の12位超えを目指す。「苦しい時にも耐えられるように気持ちでは負けない」と気を引き締め直し、1日の試合へ挑む。

 (屋嘉部長将)


那覇西 準決逃す 男子1600メートルリレー

 男子1600メートルリレーで準決勝進出を狙った那覇西だったが、強豪のそろう予選の組で3分19秒60で8位となり、敗退した。1走の上原祐太(3年)は想定通り走れたが、ほかの選手が追い上げてくる焦りもあり、順位を上げられない。2走の照屋礼(2年)へはバトンパスがうまくいった。3走の大城貴仁(3年)が詰めると4走の下地明太(2年)が最初のコーナーで順位を上げた。しかしラスト120メートルで足が回らず抜かれてしまう。

 陸上部の主将でもある大城は「すごい後輩ばかりなので来年はいいところまでいける」と期待を込める。アンカーの下地は先輩のバトンを受け取り、来年の全国総体での雪辱を誓った。

 (屋嘉部長将)


都大路でリベンジ 知念中出身の城間(小林)

 男子3000メートル障害予選で知念中出身の城間大空(宮崎・小林3年)が5位となり、決勝進出を逃した。「悔しいのが一番」と唇をかんだ。

 前半は集団の前でレースを進めていた。中盤から1人の選手が抜け出したタイミングで「ここで行かれてしまうと決勝は難しい」ととっさにペースを上げた。しかし、体力を使ってしまい、終盤で順位を落とした。

 より高いレベルに挑戦するために小林に進学した。練習を重ね、初の全国総体に出場するなど成長を感じている。これからは駅伝シーズンに向けた練習も始まってくる。「全国総体では、他の県の人のレベルの高さも知った。これからしっかり練習を重ねて、都大路5位入賞できるようにしたい」と意気込んだ。

 (屋嘉部長将)


40メートル超えられず

 女子やり投げで予選突破できなかった田本真鈴(中部商3年) 自己ベスト(39メートル92)更新を狙って、40メートル以上投げる準備をしていた。助走でスピードに乗れず、左足のブロックの踏ん張りもうまくできなかった。九州選手権では40メートルを超えられるようにしたい。

気持ちが焦った

 男子三段跳びで予選突破できなかった与儀実頼(中部商3年) 1本目で数ミリファウルだったが、予選通過の14メートル70辺りを跳べていた。2本目もファウルしたことで、3本目は気持ちが焦ってしまい、距離が伸びなかった。10月のU18大会が高校で全国大会最後なので、8位入賞を目指す。

国スポで雪辱へ

 女子やり投げで予選突破できなかった根間結花(那覇西3年) 練習では軽く投げても44メートル出ていた。試合になると初めての全国大会で緊張していないつもりだったが、体が思うように動かず、シーズンワーストの記録だった。国スポでは自己ベスト(48メートル18)を更新し、8位入賞したい。

スピード乗れず

 女子200メートルで予選突破できなかった今村香保(普天間3年) スタートは良かったがコーナーで体が浮いてしまい、スピードに乗れなかった。初めての全国総体で100メートルと2種目出られることはあまりないので、楽しかったし、いい経験になった。


 (福岡県博多の森陸上競技場)

 ▽3000メートル障害予選
 「2組」 (4)島袋翔(北山) 9分12秒40=決勝進出

 ▽1600メートルリレー予選
 「3組」 (8)那覇西(上原、照屋、大城、下地) 3分19秒60=落選

 ▽三段跳び予選
 「1組」 兼本広士郎(普天間)=欠場
 「2組」 (28)与儀実頼(中部商) 13メートル61=落選

 ▽200メートル予選
 「2組」 (6)今村香保(普天間) 26秒07=落選

 ▽やり投げ予選
 「1組」 (22)根間結花(那覇西) 40メートル04=落選、(27)田本真鈴(中部商) 38メートル60=落選