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吉永(ライト級)3回戦進出 果敢に攻撃 連打応酬制す 北部九州総体・ボクシング


吉永(ライト級)3回戦進出 果敢に攻撃 連打応酬制す 北部九州総体・ボクシング ライト級2回戦 1回、右フックを繰り出す宮古工の吉永羚将=9日、佐賀県のSAGAアリーナ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は9日、九州各県で行われた。ハンドボールは2回戦が行われ、男子興南は不来方(岩手)を28―25で下した。女子浦添は境(鳥取)に32―18で勝利し、ともに3回戦進出を決めた。


 男子ライト級の吉永羚将(宮古工3年)が4―1の判定勝ちで2回戦を突破した。直前の試合で県勢が相次いで敗退。「他の人の分まで頑張りたかった」と熱く語った。

 互いにオーソドックスで連打の応酬が続いた。堅いガードで有効打を防ぎ、懐に入り込んでボディーを打ち込む。「相手はパワーもある。出入りでは出るより、むしろ入る方を優先した」とインファイトを果敢に仕掛けた。

 一方、「緊張と焦りで足が重く感じた」といい、1回終盤あたりからステップが鈍る場面も。インターバルではセコンドから「気持ちでいけ」と助言され、2回以降は足を止めず、手数を出し続けた。初戦の課題だった頭の横振りを意識し、相手のジャブを軽やかにかわした後、すかさず右ストレートと左ボディーをヒットさせた。レフェリーが吉永の手を挙げると、固唾(かたず)をのんで見守っていた応援団から拍手が沸き上がった。

 最初で最後の全国総体にプレッシャーも感じていたという。3回戦進出に「ここまで来た。しっかりと試合の振り返りをして、ベスト8突破を目指す」と汗を拭った。

 (渡真利優人)