【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は1日、九州各県で行われた。男子バレーボールは西原が盛岡南(岩手)に2―0でストレート勝ちし、決勝トーナメント進出を決めた。
伊江周二監督の体調不良で、當銘宏基コーチが指揮を執ることになったバレー男子西原。沖縄に残った伊江監督に「いい報告を」と、応援団とチーム一丸となって盛岡南(岩手)との初戦に挑んだ。
エース大松悠樹へのマークが厳しいことを想定していたセッターの親泊悠真はトスを散らして相手ブロックを外し、東門篤己、小嶺璃人のクイックなどで得点を重ねた。守っては、ブロックを抜けたボールに粘り強く反応し、再び速攻につなげ第1セットを奪った。
第2セットは互いに速い攻撃からスパイクを打ち合う一進一退の攻防が続く。追いすがる相手を打破したのはエース大松だ。
22―21で迎えた終盤、2枚ブロックの上からクロスに打ち抜きリードを広げると、続けざまにレフトから角度のあるスパイクを決める。
最後は自らレシーブを上げ、フェイントを挟んだトスからブロックの間を抜く強烈なスパイクを決め初戦突破をつかんだ。
西原で約6年コーチを務め、インターハイ初采配となった當銘コーチは「初戦の堅さも取れ、選手は自分たちらしいバレーを楽しんでいた」と笑顔を見せる。大松は「勝負時に決め切れてよかった。ベスト8を目標に勝ち進みたい」と意気込む。
(高辻浩之)
(大分県ダイハツ九州アリーナほか)
▽男子予選グループ戦(勝者は決勝トーナメントへ、敗者は敗者復活戦へ)
西原
2―0(25―18,25―23)
盛岡南(岩手)