【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は1日、九州各県で行われた。体操では具志川東中出身の山﨑海音(鹿児島・出水商)が個人総合決勝で80・898点を出し、5位に入った。山﨑は団体総合決勝でもチームのエースとして5位に導いた。
具志川東中出身の山﨑海音(鹿児島・出水商3年)が個人総合で5位になった。「3位以内を狙っていたので納得がいかない」と悔しさをにじませた。
スタートの平行棒では堅くなりすぎずに大きく演技ができて、着地まで決まった。続く鉄棒や床運動、あん馬もうまくまとめた。つり輪では「力業がいつもより決めに行けた」と初めての14点台に乗せた。
最終種目は得意の跳馬で、ここを決めると3位以内も見えていた。ロペスを選択するも着地でラインオーバーして、点数が伸びなかった。団体総合もチームのエースとして引っ張り5位に入った。それでも「このチームで3位以内に入りたかった」と悔しさは最後まで晴れなかった。
4歳で体操を始め、沖縄県内では一つ抜けた存在だった。レベルアップを目指して出水商への進学を決意した。「みんながいたから強くなれた」と仲間の存在に感謝した。
大学でも競技を続け、国内大会での優勝はもちろん、見据えるのは4年後のロス五輪出場だ。「個人、団体で金メダルを取りたい。沖縄の体操界を盛り上げられるようにもなりたい」。現状に満足することなく、その先を追い続ける。
(屋嘉部長将)