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コリンズ(前原)第3R進めず 緩急付け、力強さ表現 北部九州総体・空手道


コリンズ(前原)第3R進めず 緩急付け、力強さ表現 北部九州総体・空手道 個人形第2ラウンド 気迫あふれるパープーレンを演武する前原のコリンズ・ジョーダン・琉太=2日、長崎県の佐世保市体育文化館(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は2日、九州各県で行われた。空手の男子個人形はコリンズ・ジョーダン琉太(前原3年)が第2ラウンドで敗退した。


 全国の舞台でも躍動した演武を見せたコリンズ・ジョーダン琉太(前原3年)。第1ラウンドを4位で通過し、順調な滑り出しだった。

 挑んだ第2ラウンドのグループ2は前回大会の入賞者がひしめき合い、序盤からハイレベルな戦いを繰り広げた。高得点が次々に出るたび、客席からどよめきの声が聞こえた。

 グループ最後に登場したコリンズには観客からの視線がさらに注がれた。「全く動じなかった」との言葉通り、畳に上がり一礼すると、すぐさま自分の世界に入り込んだ。鋭い呼気を響かせ、持ち味の瞬発力で動き出しを素早く、かつ緩急を付け、力強さを表現した。

 受けが多いパープーレンでは「動きを止める場所を意識した」といい、一つ一つの技がぶれることなく的確に決まった。ただ、結果は23・80点。上位4人が第3ラウンドに進出できる中、4位の選手にわずか0・1点及ばなかった。

 「調子も良かった。もっと頑張れば次に行けたと思った」とこらえていた涙が一気にあふれた。持ち味の「表現力を生かした自分の形をすることはできた」と振り返った。

 10月の国民スポーツ大会の出場権を獲得している。「ここ(国スポ)に思いを全てぶつける」と力強い表情に戻った。

 (渡真利優人)

(長崎県佐世保市体育文化館)
▽男子形個人1回戦
 「第4プール」 (4)コリンズ・ジョーダン琉太(前原) 23・20点=2回戦進出
 「第5プール」 (5)国吉宗真(普天間) 22・80点=落選
▽同2回戦
 「第2プール」 (6)コリンズ・ジョーダン琉太(前原) 23・80点=落選

▽女子形個人1回戦
 「第1プール」 (8)平田彩華(普天間) 21・20点=落選
 「第8プール」 (7)具志堅あい(浦添) 22・10点=落選