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比嘉(本部)67キロ級5位入賞 北部九州総体・重量挙げ


比嘉(本部)67キロ級5位入賞 北部九州総体・重量挙げ 男子67キロ級 スナッチ114キロ、ジャーク122キロのトータル236キロで5位に入賞した本部の比嘉功=3日、長崎県の諫早市小野体育館(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は3日、九州各県で行われた。重量挙げの男子67キロ級の比嘉功(本部)がスナッチ114キロ、ジャーク122キロ、トータル236キロで5位入賞だった。


スナッチ2位も「喜びない」

 男子67キロ級の比嘉功(本部1年)はスナッチで2位、トータルで5位の結果にも「喜びは1ミリもない」と表情は硬かった。インターハイは姉の成が連覇を果たした場所だ。高校生になって同じ舞台に立ったが、焦りと緊張から思うような試技ができなかったという。

 得意のスナッチは攻める姿勢で挑んだ。2本目で114キロを選択し、順調にいけば3本目で大会新記録の117キロに挑戦する予定だった。しかし「ここで差を引き離さなければ」という焦りが生じ、2本目を落とした。再び114キロに挑んだ3本目は、気持ちとフォームを安定させて成功させた。

 苦手意識のあったジャークは1本目で122キロを成功させ、2本目は自己ベストより4キロ上の129キロを選択した。スナッチの不発を踏まえ、一気に勝負を懸けた。クリーンで肩に乗せたが、差し上げで重さに耐えきれずバーベルを落下させた。129キロで再度挑んだ3本目は、肩までも上げることができなかった。

 「焦りや緊張がパフォーマンスに表れることを知った。全国の舞台を経験して慣れていくしかない」と課題を突きつけられた。一方で「もっと頑張らないといけない」と気持ちが引き締まる部分もあった。「試技を安定させるために筋力トレーニングで鍛え直す」と誓いを込めた。

 (渡真利優人)

スナッチ3本成功

 男子67キロ級でトータル26位となった徳森琉月(南部工2年) スナッチではフォームを意識し、3本全てを成功させることができた。ジャークではクリーン時の立ち上がりがうまくいかなかった。大舞台にまた立つことができるように今後も練習に励みたい。


 (長崎県諫早市小野体育館)

▽男子67キロ級スナッチ (2)比嘉功(本部) 114キロ、(17)徳森琉月(南部工) 92キロ

▽同67キロ級ジャーク (11)比嘉功(本部) 122キロ、(33)徳森琉月(南部工) 105キロ

▽同67キロ級トータル (5)比嘉功(本部) 236キロ、(26)徳森琉月(南部工) 197キロ