【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は4日、九州各県で行われた。バスケットボールは男女1回戦が行われ、男子美来工科は近大付(大阪)に延長戦の末、71―77で敗れた。女子石川は富岡東(徳島)に94―80で勝利した。
全国総体初出場の石川が苦しみながら初勝利をつかんだ。試合を有利に進めながらも富岡東(徳島)の猛追で第4クオーター(Q)に10点差まで縮められた中で、リードを守り切った立役者がチームで最小身長152センチの古謝志帆(3年)だった。
前半は相手のハンドラーにダブルチームを仕掛けたり、パス先の選手に積極的にプレスをかけたりする守備がはまり、富岡東の得点を伸ばさなかった。その間にエースの城間瑠華(3年)、リバウンドの強い桃宇芹奈らが得点を重ね、一時はダブルスコアをつけた。
しかし、第2Q終盤からの相手のオールコートプレスにうまく対応できず、得点が伸びない。その間に相手はロングパスからの得点や3点弾を決めて、点差を縮めてきた。第4Qになると相手の連続得点で点差は縮まり、さらに城間がファウルアウト。
そのピンチに古謝が気を吐いた。ドライブで切り込み、シュートを決めると、3点弾もスウィッシュ。味方へのパスも供給し、一桁点差まで持ち込ませない活躍だった。
第4Qだけで12得点を挙げた古謝だったが「自分のパスミスなどターンオーバーでゲームを崩してしまった」と反省しきり。5日の2回戦の相手はシード校で高さのある日本航空(山梨)だ。「小さいからこそ、スピードを生かして相手の嫌がる守備をしていきたい」とチームの持ち味である粘り強い守備で勝ちに行く。
(屋嘉部長将)
(福岡県照葉積水ハウスアリーナほか)
▽女子1回戦
石川
94―80 (32―16,21―20,23―21,18―23)
富岡東(徳島)