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美来工科、延長激戦落とす 終了間際、3点差守れず 北部九州総体・バスケットボール


美来工科、延長激戦落とす 終了間際、3点差守れず 北部九州総体・バスケットボール 美来工科―近畿大付属 第1Q、ノールックで背後の岸本恵多郎(53)にパスを出す玉城宏逢(3)=4日、福岡県の福岡市総合体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 稲福 政俊

 美来工科は延長にもつれ込む激戦を落とした。

 第4クオーター(Q)の終了間際、美来工科は3点リードしていた。しかも、マイボールでスローインの場面。試合終了までボールを保持すれば勝利が訪れるはずだった。ところが、相手にパスをカットされ速攻を受けた。3点シュートを放つ相手をファウルで止めると、空気ががらりと変わった。

 相手のフリースローは3本。1本目は外れ、2本目は入った。2点差でフリースローは残り1本。相手は3本目をわざと外し、リバウンド争いに持ち込んだ。混戦の中で相手の同点ゴールが決まり、美来工科の勝利は目前で消えた。流れは完全に相手に傾き、延長戦で力尽きた。

 同点に追いつかれた場面について、主将の玉城宏逢は「3本目のフリースローを外してくるというのは頭にあった。それでも対処できなかった」と肩を落とした。高さで劣るため、試合は終始、リバウンド争いに敗れていた。最後の局面は敗因が端的に表れていた。

 負けはしたが、収穫もあった。鋭いカットインや素早いパスワークで相手を翻弄(ほんろう)した。玉城は「課題も感じたが、チームのいいところも知ることができた。もう一度全国でリベンジしたい」と、ウインターカップでの雪辱を誓った。

(稲福政俊)


(福岡県照葉積水ハウスアリーナほか)
▽男子1回戦
 近大付(大阪)
  77―71(17―13,10―16,20―18,16―16,延長14―8)
 美来工科