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神森クラブ、速攻で終始リード 新垣、得点源として躍動 全国小学生ハンド


神森クラブ、速攻で終始リード 新垣、得点源として躍動 全国小学生ハンド 全国を制した男子の神森ハンドボールクラブ(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 ハンドボールの第37回全国小学生大会は4日、京都府の田辺中央体育館で決勝までを行った。男子の神森クラブは準決勝でT―SQUARE京都に15―14で競り勝ち、決勝は岩国レインボーキッズ(山口)を28―19で破って、9年ぶり5度目の全国制覇を成し遂げた。決勝前半は5連続得点でスタートダッシュに成功。横へのパス回しや速攻を武器に終始リードする形で進め、14―7で折り返した。後半は序盤に追い上げを食らったが、粘り強い守備を続け、徐々に相手の得点を抑えた。10分過ぎのタイム明けに4連続得点でさらに突き放し9点差で勝利した。

 右45度の新垣凜之辰(りんのしん)が得点源となり、全国一に大きく貢献した。6月の県予選で全国切符を手にした後、「全国へ挑む意識が高くなり、みんなで2部練習をして成長することができた」と強い志で頂点をつかんだ。

 身長158センチで競技歴は1年余り。ただ、ハンドボール一家で育ち、高校生の兄や小学生の妹も一目置かれる存在だ。「7月に急成長した。総合的に何でもこなせるし、得点するために感覚的に動ける選手(翁長誠光監督)」とめきめきと頭角を現し、全国の舞台で力を発揮した。

 山口代表との決勝で10得点、開催地の京都代表との準決勝は7得点と、チーム一の得点を挙げた。「初戦と準決勝、決勝はめちゃ緊張した。声を出して、足を動かして段々と緊張がほぐれていった。いろんなプレーで経験を積めた」と成長を実感した様子だ。

 全員守備を徹底し、ポストの荷川取昂河(こうが)、左45度の池田俊介主将らの攻撃力も総合力に厚みを加えた。荷川取は「俊介主将からのパスを受けてのシュートがうまく決まった」、池田は「守備に割って入り、狙い通りに得点できた」と成長と自信を手に沖縄へ戻る。

(大城三太)


▽準々決勝
神森ク 15―14 T―SQUARE京都

▽決勝
神森ク
 28―19(14―7,14―12)
岩国レインボーキッズ(山口)