全国中学校体育大会(全中)は20日、全国各地で行われた。陸上の男子100メートル決勝で平仲航アシュリー(那覇)が11秒00で走り、県勢として過去最高位となる6位入賞を果たした。サッカー男子の小禄は2回戦で高川学園(山口)に0―4で敗れ、8強入りを逃した。ハンドボール女子の沖縄東は1回戦は久保(山口)に28―25で勝利しベスト16となったが、2回戦で望海(兵庫)に23―32で敗れ8強入りは逃した。柔道は女子団体戦で西崎が1敗1分で予選リーグ敗退した。
100メートル決勝のスタート位置についた平仲航アシュリー(那覇中3年)は、隣のレーンの日本中学記録を持つ小寺慎之助とのレースを光栄に思っていた。日本一の中学生にぐんぐん離されて優勝は譲ったが、「見たことがない速さだった。一緒に走れてうれしかった」。
向かい風が強かったが、「この状況で11秒で走れてよかった」と納得した。歯が立たなかった昨年の全中から1年。ユーチューブで小寺らの動画を見たり、食トレに励んだりして力を付けてきた。今回は「出し切った」と晴れ晴れとしていた。
県中学記録保持者の新村真人と同じ決勝に立ち、新村の7位を上回った。「うれしい」と言葉は少ないが、その語り口には喜びもにじみ出ていた。最後には「取材ありがとうございます」と照れくさそうに話した。
全中は集大成ではない。次は国スポやリレーフェスティバルが控えている。「リレーで県中新を更新したい。バトン渡しを練習する」と県選抜の仲間とさらなる高みを目指す。
(古川峻)
(福井県営陸上競技場)
▽男子100メートル決勝 (6)平仲航アシュリー(那覇) 11秒00
▽女子砲丸投げ (37)ジャクソン・メイ桜(GROWTH)11メートル23