空手道の第32回全国中学生選手権が21日に開幕し、男子団体形で山内(仲宗根勇誠、島袋琉心、米須晟矢)が2連覇を果たした。
男子団体形で優勝を決めた山内の仲宗根勇誠主将(3年)は、あふれる涙を袖で何度も拭った。仲間の島袋琉心(2年)や米須晟矢(2年)、師匠で団体形世界王者になった金城新さんに背中をたたかれ、「初めての全国で優勝できてうれしい」と歓喜した。
昨年の団体形優勝に貢献し、この日の個人形は準優勝だった島袋は肉離れを起こしながら戦った。「ここでやりきらないと後悔する」(島袋)。決勝のスーパーリンペイは呼吸が一致し、一糸乱れぬ演武を披露した。
この夏は補欠も含めた5人のメンバーで自主的に集まり、金城龍鳳館で空手漬けの毎日を送った。米須は「細かな部分の練習をしてきて相手よりずれが少なかった」と勝因を語った。
金城さんの「連覇は気にせず思い切りやろう」との言葉通り、力を出し尽くした3人。2年の米須は「団体形の3連覇もそうだけど、個人でも成績を残したい」、島袋は「団体形と個人形で日本代表に選ばれたい」とそれぞれ次を見据えた。
(古川峻)