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女子団体形、沖縄・金城中が涙の全国制覇、小学校からの“絆”で団結<空手全国中学大会>


女子団体形、沖縄・金城中が涙の全国制覇、小学校からの“絆”で団結<空手全国中学大会> 女子団体形 力強いクルルンファを披露する金城の(左から)川田くくる、仲本明香里、金城朋花(空手道マガジンJKFan提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 空手道の第32回全国中学生選手権が21日に開幕し、女子団体形は金城(仲本明香里、金城朋花、川田くくる)が優勝し、同じメンバーで昨年3位の雪辱を果たした。

 昨年3位だった女子団体形の金城(仲本明香里、金城朋花、川田くくる)は決勝で渾身(こんしん)のスーパーリンペイを披露し、1・20点差で相手を圧倒した。「昨年の悔しさをバネに日本一になるためだけに頑張ってきた」(金城)。優勝を決めると3人で泣きはらした。

 小学校高学年から団体形を組んできた3人。個人ではライバル同士だったが、昨年大会の敗北をきっかけに一致団結することができたという。川田は「技より精神面が成長した」と振り返った。

 決勝のスーパーリンペイは3人それぞれが力を出し切ることを意識し、圧巻の演武を見せた。個人形3位の仲本は「個人の悔しさより団体で勝てたことがうれしい」と歓喜した。

 団体形で世界を制した師匠の上村拓也さんからは「日本一は次に向けてのスタートラインだよ」と声を掛けられた。多くの世界王者を輩出してきた劉衛流。その一員として仲本は「夢の世界一に向けてまた頑張りたい」と憧れの師匠たちの背中を追う。

 (古川峻)