サッカーの明治安田J3第25節第1日は24日、各地で行われた。FC琉球OKINAWAは金沢ゴーゴーカレースタジアムでツエーゲン金沢と対戦し、2―1で勝利し、2連勝とした。通算成績は10勝9敗6分けで勝ち点36。順位は9位。
前半は33分、武沢一翔が2試合連続となる得点で先制した。しかし、猛攻を受けて41分に同点弾を決められ、1―1で折り返した。後半は開始2分、増谷幸祐の右クロスに佐藤祐太がスライディングヘッドで滑り込み、決勝ゴールを決めた。その後は激しいせめぎ合いが続いたが、FC琉球が守り切って勝利した。
次戦は31日午後6時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでガイナーレ鳥取と対戦する。試合後の午後8時20分ごろから、約千発の花火を打ち上げる。
(2)ゴースタ(1勝1敗)
琉球 10勝6分け9敗(36)
2―1(1―1,1―0)
金沢 11勝6分け8敗(39)
▽得点者 【琉】 武沢(2)佐藤(1)【金】 梶浦(7)
▽観客 6759人
6500人超が集まったアウェーで重い勝ち点3を手にした。佐藤祐太の今季初ゴールが決勝点となり、連勝を呼び込んだ。後半開始早々、増谷幸祐の長い右クロスがゴール前に駆け込んだ左の佐藤まで流れ、身を投げ出したスライディングヘッドでゴールへ突き刺した。
「前半は何度もチャンスがあったが、外してしまった。後半はもう一つギアを上げないと勝てないと監督から言葉があった。結果につながってうれしい」。佐藤は誰よりも笑顔だった。
前半33分に武沢一翔が2試合連続の得点で先制。さらに守備陣が手堅かった。相手選手がゴールエリアへ進入する前に早めにつぶしにかかった。味方のパスミスからショートカウンターを食らった絶体絶命の場面では、急いで戻った森侑里がスライディングで防ぐ好プレーもあった。
後半、佐藤の得点後に決定的場面が2度あり、決めきれなかったのは次への課題となったが、「攻撃は最大の防御」を示す琉球スタイルを貫いた。
選手全員が、17日に急逝した県サッカー協会の玉城吉貴会長を追悼する喪章を腕に巻いてプレー。勝利への思いを一つにした。
(大城三太)