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パリ・パラリンピックってどんな大会? 「多様性を尊重」、沖縄県勢にも期待<ニュースはじめの一歩>


パリ・パラリンピックってどんな大会? 「多様性を尊重」、沖縄県勢にも期待<ニュースはじめの一歩>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

  28日に開幕するパリ・パラリンピックってどのような大会ですか?

  パラリンピックは障がい者スポーツの祭典です。28日にコンコルド広場で開会式があり、競技は29日から9月8日まで行われます。22競技549種目と種目数が多いのが特徴です。障がいの程度や種類によって「クラス分け」してハンディの差を少なくし、多種多様な障がいの選手が公平に戦えるように工夫しているからです。

 日本選手団は大会序盤から注目選手が続々と登場し、陸上、競泳、ボッチャ、車いすテニスなどで金メダル獲得に期待がかかります。9月1日にはトライアスロン女子に秦由加子選手が出場します。沖縄県内のチームゴーヤーでもトレーニングを積んでおり、上位入賞に期待がかかります。7日には、車いすテニス男子の小田凱人選手が金メダル獲得を見据えます。

車いすマラソンに出場する喜納翼選手
ゴールボール女子代表の安室早姫選手

 県勢は9月8日の車いすマラソン女子(T54)に喜納翼選手が出場し、東京大会の7位超えを目指します。8月29日~9月5日開催のゴールボールでは、初の代表入りをつかんだ八重瀬町出身の安室早姫選手の活躍にも注目が集まります。

 日本パラリンピック委員会は大会について「さまざまな障がいのあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場です。社会の中にあるバリアーを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要であることにも気づかせてくれます」と意義づけています。