Bリーグ1部の琉球ゴールデンキングスを運営する沖縄バスケットボールの白木享社長らが27日、那覇市の琉球新報社を訪れ、「まずは西地区優勝を目指す。若手の選手が多く育ってきた。新たなキングスを見てほしい」と今季の抱負を語った。
昨季は西地区2位となり、6シーズン続いていた地区優勝を逃した。年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)ファイナル(決勝)では広島ドラゴンフライズに1勝2敗で敗れ、準優勝だった。昨季から多くの中心選手が抜け、若手の選手が多いチームで今季に挑む。一方、9月にはBリーグとしては初のヨーロッパでの国際試合参戦し、イタリアでプレシーズントーナメントを戦ったり、東アジアスーパーリーグ(EASL)には3シーズン連続で参戦するなど世界とも戦う。白木社長は「イタリア遠征、EASLを含めて『沖縄から世界へ』のビジョンで挑戦する姿を見てほしい」と語った。
今季、名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍してきた伊藤達哉は「心に響くようなプレーをするのが良さ」とし、「沖縄に来ることは大きなチャレンジだと思っているので、まずはバスケットボールを楽しみたい。チームとしては地区優勝に大きくこだわりCSを沖縄アリーナでファンの皆さんと戦いたい」と意気込んだ。
今季からキングスに加入した黒木雄太アシスタントゼネラルマネージャーは「県民の皆さんの応援がキングスの強さの源になっている。中心選手が抜けたが、新しい、若手の選手たちが期待に応えるために練習している。選手たちの活躍、成長がキングスの成長になる」と力を込めた。
キングスのリーグ開幕戦は10月5、6日に沖縄アリーナに三遠ネオフェニックスを迎えて行う。
(屋嘉部長将)