ハンドボールの第19回八重瀬町長杯争奪第44回県中学生秋季大会は31日、八重瀬町東風平運動公園体育館で男女の決勝までを行い、男子は琉球コラソンU―15が34―26で浦添を破り、初優勝した。女子は仲西が39―22でザ・テラスホテルズ名護U―15を下し、2年連続12度目の頂点に立った。
積極守備から流れ 男子・コラソン
リードを詰められ16―14で迎えた後半。守備から立て直して流れに乗り、満遍なく攻撃を浴びせた琉球コラソンU―15が初の優勝を果たした。東江功子監督は「やってきたことをやろうとする姿勢はみせてくれた。(全国制覇に向けて)一つ目の通過点で勝つことはできた」と振り返った。
延長にもつれ込んだ準決勝を戦い抜き、同じ日に決勝に臨んだ。パスカットから速攻を決めるなど、序盤から疲れ知らずの走力をみせつけた。CBの古謝虎太郎主将を中心に攻撃を展開し、有利にゲームを進める。しかし粘り強い相手GKにシュートは阻まれ、得点が伸びなくなった。小さなミスも積もって連続失点。「自分たちで苦しい状況をつくってしまった」(古謝主将)。ハーフタイムで守備を再確認して後半へ。前へ前へと積極的に重圧をかけ、再び流れを取り戻した。メンバーも1対1で勝負するなど次々と加点。34―26と大きく突き放して勝利した。
古謝主将は「目指すは全国優勝。ポストにボールを入れさせないよう、防御に力を入れていきたい」と意気込む。古謝主将と並んでチームトップの5得点を挙げた村山由隼は「もっと攻めて、得点をとっていきたい」と活躍を誓った。
(名波一樹)
的絞らせず点重ね 女子・仲西
攻撃的な守備と素早い切り替えからの速攻で仲西が2連覇を達成した。
守備ラインを上げた「4―2ディフェンス」で相手フローターの自由を奪い、ミスを誘った。コースをつぶしてパスカットを狙い、チャンスが生まれれば、CB石川奈南主将が単独速攻、左45の大田千紗は高さのあるシュートを成功させる。ポストも積極的に使いながら、的を絞らせずに次々とスコアを重ねて39―22で勝ちきった。
石川は優勝に「(連覇の)重圧もあったのでほっとした」と安堵(あんど)の表情。大田は「みんなで盛り上がっていい雰囲気で勝てた」と笑顔だった。
(名波一樹)