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有我(女子)石川(男子)70メートルラウンド優勝 宜野湾、男女団体優勝 <県高校新人体育大会>アーチェリー


有我(女子)石川(男子)70メートルラウンド優勝 宜野湾、男女団体優勝 <県高校新人体育大会>アーチェリー 男子70メートルラウンド 狙いを定める宜野湾の石川丈人=1日、宜野湾高校(渡真利優人撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 沖縄県高校新人体育大会は1日、先行競技の2競技を各地で行った。アーチェリーの男子70メートルラウンドでは、石川丈人(宜野湾)が519点、同女子は有我洸伽(同)が533点で頂点に立った。団体戦は男女ともに宜野湾が制した。

前半リード奏功 逃げ切る 有我

 女子ラウンド70メートルで533点を出した有我洸伽(ひろか・宜野湾2年)。公式戦初の頂点に「実感は湧かないが、優勝を狙っていたのでうれしい」とはにかんだ。

 1エンド6射(60点満点)で前後半各6エンドの合計を競うアーチェリー。前半は、2位の選手と33点差をつけて順調の滑り出しを見せた。ただ、後半は「集中力が下がった」というように疲れからスコアが伸び悩んだ。弓を引くときの押し手が左右にぶれ、試技の安定性を欠いた。後半は255点の3位だったものの、前半のリードが功を奏し、勝利を勝ち取った。自己ベストの540点台超えを狙っていたといい「少し悔しさもある」と口にした。

 8月の北部九州総体では個人戦に出場した有我。県代表としては最高の56位だった。全国大会の雰囲気に圧倒されたといい「沖縄とは会場のスケールが違う。小学生からアーチェリーを始めている人も多く、実力の差を痛感した」と振り返った。

 引退するまでに600点台を出すことを目標にしている。「黄色の的に矢を集中させる、グルーピングを究めたい」と成長を誓った。

 (渡真利優人)


全エンド安定 初の500点台 石川

 「初めて500点台を出すことができてうれしい」と優勝の喜びをかみしめたのは、男子70メートルラウンドの石川丈人(宜野湾2年)。全エンドで平均40点台を獲得する安定した試技で、自己ベストを42点上回る519点をたたき出した。

 「リズム良く打つことを心掛けた」といい、1回矢を放つごとに2、3秒ほどの間を置いて打ち続けた。気持ちを切り替えるために時々、空を見上げて深呼吸。的とは違う場所を見て長時間の試技を続けた。

 「精神7割、筋力3割で挑んだ」という今大会。6月の県総体は8位に終わっていた。「次は上位を目指す」と誓っていただけに喜びもひとしおだ。「今度は45点台キープを目標にしたい」とさらなる飛躍は続く。

 (渡真利優人)


 (8月31日、1日・宜野湾高校)

 【男子】

▽個人30メートルラウンド (1)比嘉来夢(宜野湾)554(1R272、2R282)(2)平田善持(同)554(285、269)(3)上原一輝(豊見城南)511(261、250)

 (1、2位は10点の的中数による)

▽個人70メートルラウンド (1)石川丈人(宜野湾)519(256、263)(2)友寄月斗(同)480(238、242)(3)西里碧基(同)475(233、242)

▽団体 (1)宜野湾1474(2)八重山279(3)豊見城南261

 【女子】

▽個人30メートルラウンド (1)屋比久果凛(向陽)567(283、284)(2)田仲優衣(宜野湾)524(260、264)(3)野原一乃(同)524(252、272)

 (2、3位は10点の的中数による)

▽個人70メートルラウンド (1)有我洸伽(宜野湾)533(278、255)(2)平良真野(那覇国際)507(245、262)(3)崎浜亜紀(同)481(223、258)

▽団体 (1)宜野湾1416(2)那覇国際1361(3)向陽711(4)豊見城南533