パリ・パラリンピックのゴールボール女子日本代表は、4日(日本時間)の5、6位決定戦でカナダに0―1で敗れ、6位で大会を終えた。女子日本は12年ぶりの金メダル獲得を逃したが、初の代表入りを果たした八重瀬町出身の安室早姫(沖縄盲学校―筑波大付視覚特別支援学校高等部―明治大出、SMBC信託銀行)が琉球新報の書面インタビューに答え、大舞台での経験を振り返った。
―結果についてどう受け止めているか。
「(金メダルの)目標を達成できなかったこと、応援して支えてくれた皆さんに結果で恩返しできなかったこと、最後も勝利で終えられなかったことなど全てが悔しい。この結果を自分たちの力として受け止めなければいけない」
―自身のプレーを振り返っては。
「攻守ともに想像よりは自分の力を出せた。ただ、世界で勝つためには足りない部分もたくさんあった」
―大会を通して成長できたことは。
「多くの自信を得られた。初のパラリンピックだったが、緊張しすぎることなく落ち着いて試合に臨めた」
―チームやパリの大舞台での雰囲気はどのように感じたか。
「初戦は緊張感があったが、予選3戦目のフランス戦ではアウェー感も楽しめた。会場では多くの方々が心地よい声援を送ってくれた」
―印象に残っている試合は。
「予選のカナダ戦だ。最後の最後まで必死に考え、1点をもぎ取れた瞬間はうれしかった」
―チームメートと試合を重ねて手応えは。
「かなり多くの時間を共に過ごしてきたチーム。互いのボールでのコンビネーションや、フェイントなどがうまくいった」
―家族の反応は。
「両親と姉は現地で応援してくれた。競技に専念できるよう、両親にあらゆる場面でサポートしてもらった。全てに感謝している」
―今後の目標は。
「攻撃の幅も広げて守備力も磨き、ロサンゼルス・パラリンピックで今度こそ(金メダルを取る)目標を達成したい」
―沖縄で応援している方や、同じく視覚に障がいがある方々にメッセージを。
「本当に多くの応援を頂いた。直接メッセージをくれた方もたくさんいて、力になった。これからも一緒にゴールボールを盛り上げてくれたらうれしい」