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砂邊(神森中出身)、千葉V3に貢献 3年連続出場<SAGA2024国スポ>先行競技・水球


砂邊(神森中出身)、千葉V3に貢献 3年連続出場<SAGA2024国スポ>先行競技・水球 水球女子で3連覇を達成した千葉選抜の選手として出場し、優勝に貢献した秀明大4年の砂邊亜衣(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 国民スポーツ大会「SAGA2024」は12日、先行競技の水球女子決勝が佐賀市のSAGAサンライズパークSAGAアクアで行われた。砂邊亜衣(神森中―秀明八千代高出、秀明大4年)の千葉選抜が21―16で山形選抜に勝利し、3年連続3度目の優勝をつかんだ。砂邊は3年連続で出場し、チームの勝利に貢献した。千葉は予選リーグAブロックで、高知や新潟と3勝1敗で並び、得失点差などで1位となり、決勝へ進んだ。

重圧も力出し切る 決勝終盤に逆転勝ち

 3連覇を達成した千葉選抜のメンバーとしてチームに貢献した砂邊亜衣(神森中―秀明八千代高出、秀明大4年)は「ほっとしたという気持ちの方が大きい」と安堵(あんど)の様子だった。

 「勝たないといけないという思いがすごく強くて、プレッシャーを感じていた」。頂点までの道のりは平たんではなかった。予選リーグは「シュートミス、相性の悪さもあった」と新潟に7―8で敗れる波乱もあり、不安を抱えて臨んだ決勝だった。

 決勝の山形戦は21―16で勝利。しかし、第3ピリオドまでは13―14でリードを許していた。砂邊は第1ピリオドに反則行為で2度の退水を招いてしまう。3度目で退場となるため、「第2、3ピリオドはベンチから声掛けするしかなかった」ともどかしい思いを胸に試合展開を見守った。

 第4ピリオドは堅守からのカウンターがはまり、8―2で逆転勝ち。砂邊は最後の場面で再び出場した。「カウンターにつなげる判断もスピードも速く、みんなでしっかり力を出し切った」とチームスタイルを貫き、最後は吹っ切った。

 次は9連覇の懸かった10月の日本選手権に照準を合わせ、「簡単な道のりではない」と慢心なく挑む。

 (大城三太)