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総合格闘技UFCの平良達郎 10月、フライ級1位とラスベガス決戦 「次はベルト狙う」 沖縄


総合格闘技UFCの平良達郎 10月、フライ級1位とラスベガス決戦 「次はベルト狙う」 沖縄 スパーリングで汗を流す平良達郎(右)=2日、那覇市国場(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 世界最高峰の総合格闘技団体UFCフライ級5位で那覇市出身の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)は10月13日(日本時間)、米国ネバダ州ラスベガスで同級1位のブランドン・ロイバル(米国・ファクトリーX)と5分5ラウンドで対戦する。相手は同級現王者のパントージャ(ブラジル)との対戦歴もある経験豊富な選手で、平良は6月の大会に続き2回連続でメインイベントに抜擢(ばってき)された。勝てばタイトル戦も視野に入る。アジア選手初のUFCベルト戴冠を見据え「1位になって次はベルトを狙う」と闘志を燃やしている。

 平良は2日、那覇市国場のTHE BLACKBELT JAPAN(ザ・ブラックベルト・ジャパン)で練習を公開した。他のプロ選手らと共に約2時間、実戦練習をメインに汗を流した。立ち技のスパーリング、抑え込まれた状態など特定のポジションから始める寝技のシチュエーションスパーリングなどを行い、「相手の特徴を捉え、イメージしながら試合のプランを練っている」と真剣な表情で練習に打ち込んだ。

 170センチ、オーソドックス構えの平良のリーチは178センチ。プロ戦績16戦無敗で、UFCでは6連勝中だ。(T)KOで五つ、1本勝ちは腕ひしぎ三角固めなどで七つ。対するロイバルはサウスポーで175センチ、リーチは173センチと体格では平良を上回る。総合格闘技の戦績は16勝7敗で、UFC6勝3敗。(T)KOで四つ、1本勝ちは腕ひしぎ十字固めなどで九つ。

 (T)KOやサブミッション(絞め技・関節技)で時間内に決着を付けるフィニッシュ率(決着率)は両者とも約8割と高く、寝技も得意な選手同士での対戦だ。ザ・ブラックベルト・ジャパンの松根良太代表は、フィニッシュでの勝利を第一としつつ、「フィニッシュする姿勢で5ラウンド通して戦えれば、判定勝利できる。経験の数値としては相手の方が高いが、十分力は通じる」と話した。

 (名波一樹)