総合格闘技団体UFCフライ級5位で那覇市出身の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が10月13日、米ラスベガスで同級1位のブランドン・ロイバル(米国)と対戦する。9月2日、練習を公開した平良の一問一答はこちら。
―コンディションは。
「良好だ。試合まであとわずかだが、スタミナやコンディションも上がってきている」
―6月のアレックス・ペレス戦を振り返って。
「ここを超えたらフライ級トップレベルだと示せる、自分にとって起点となる試合だった。それを証明できたし、自身でも実力を実感することはできた」
―そこで得た課題は。
「寝技に持ち込ませないレスリングのディフェンスが得意な選手をテイクダウンできたことは収穫だった。しかし打撃で被弾もあった」
―練習で力を入れていることは。
「打撃だ。僕も相手も寝技が強いので、両方警戒して打撃戦の時間が長くなるはずだ。相手は珍しく自分より大きいので、しっかり対策したい」
―サウスポーに対しての意識は。
「長い距離での攻撃が上手な人はやりにくいが、自分の得意な入り方もあるので特別苦手意識はない」
―一度一緒に練習したことがある選手だが。
「2023年にアメリカで一緒に練習した。お互い成長しているはずなので、リスペクトを込めて挑みたい」
―ランキング1位との対決になる。
「UFCチャンプになるには、1位に勝って実力を示す必要がある。(6月に勝って5位になった時点で)もしかしたらタイトル戦もありえるかな、というタイミングではあった。UFCのファンにも『次の挑戦者は平良だよね』と納得してもらいたい」
―理想の展開は。
「打撃戦が多くなると思う。ジャブなど前手での攻撃が入れば自分のペースになる。バックが取れれば、一本勝ちもあるかな」
―プロデビューからここまで振り返って。
「よくここまでこれたなという気持ち。(中学までやっていた)野球では全然安打も打てない選手だった。格闘技で食べられて、UFCベルトに近づくことなんて予想もしていなかった。まだまだ止まらないぞという欲を持っていきたい」
―今後の展望は。
「(ロイバルとの)試合に勝って、年明け最初の試合でタイトルマッチを戦いたい。UFCチャンピオンなって、ベルトを沖縄に持ち帰りたい」
―県民やファンにひとこと。
「1試合1試合応援の声が大きくなっているのを感じる。それが試合で負けたくない気持ちにもつながる。成長した過去最高の自分で試合に挑むので期待してほしい」
(聞き手 名波一樹)